暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第9話?予想外の事態
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なみに会議が終わってコウと合流したあと、カグヤはちゃんとコウから強い片手直剣――正式名称アニールブレード――を貰うことができた。カグヤはその分のお金をコウに払おうとしていたが、コウが頑なに拒み仕方なく、渋々と言った感じでカグヤは引き下がった。
?まぁ、例え貰えるほどの事をしようとお金を貰うってのは何故か躊躇ってしまうのは解る――それが女の子でなかろうと。

「おーいユウ、そろそろ集まる時間だぞー。準備できてるかー?」

?ドアのノック音と一緒にそんなカイの声がドアの向こう側から聞こえた。またもやちなみにだが、ドアの向こう側からはこちらの声や音は聞こえないが、こちら側からは向こうの声や音を聞くことができる。
?触れていなかったが、今僕は一昨日から泊まっている宿屋の部屋にいる。もちろん自分のだ。部屋で装備の確認などをしていたらカイの声が聞こえた、というわけだ。

?僕はベッドに立て掛けていた新しい武器を背中に背負いながら、ゆっくりとドアを開けた。

「うん、できてるよ」

?そう言ってドアの向こう側へ行くと、カイの後ろにコウとカグヤが立っていた。三人とも緊張した顔ではなく、むしろいつも通り。いつも通り過ぎて僕の方が拍子抜けしそうになったほどだ。
?カイが僕の顔を見て口元をニヤッとあげた。

「よう、よく眠れたか??布団にくるまって震えていて気づいたら朝だったとかじゃねーよな?」
「……僕はそんなマンガでよくあるようなことはしてないし、したこともないよ」
「そうか、お前ならしそうだなって思ったんだけどな……」
「いや、そんな冷静に言われてもやんないからね??僕はそんなリアクション上手じゃないよ!」

?朝から大声出させないでよ、すげー疲れるじゃん。何なの??今日ぐらい真面目にやっていこうぜ??マイペース過ぎるよカイくん。
?どうでもいいことで頭を悩ませていると、コウがパン、パンと手を叩いたあと口を開いた。

「……準備できたなら、早く行くぞ」
「そろそろ時間だし、遅れたら嫌だからね〜」

?修学旅行の日に遅刻した小学生みたいで、とカグヤが合いの手を入れる。……なんでそんな具体的で一生嫌な思い出として残りそうな例を挙げるの。

「わかったよ、じゃあ行こうか」

?僕がそう言うと、三人は談笑しながら目的地に向かって歩いていった。僕はいよいよ始まるんだなあ、と改めて思い、気を引き締めながら三人のあとを追った。


◇◆◇◇


?第一層攻略での僕たちのパーティー(レイド上ではG隊と呼ばれている)の役割は、『ボスの取り巻きの相手をする』というものだった。
?カイは「つまんね〜」とぼやいていたが、僕たちはぶっちゃけ寄せ集めのようなものなので仕方がないと思う。
?なぜ寄せ集めなのかというと、元々僕たち
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