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転生赤龍帝のマフィアな生活
十二話:聖女登場
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いて来いってんだよ。




「あ…すいません。少し待っててください。」

突如そんなことを言って転んで泣いている子供のところへ向かうシスター。
面倒なことをするもんだな。

(今回は助けないのか?相棒。)
(ガキであろうと俺の前を行くことは許さねえ。勿論、施しなんざ与えねえ。)

てめえらは黙って俺の後ろに付いてくればいいんだ。
俺に従わない奴は根絶やしだ、灰も残さん。

(もはや日常生活に支障をきたすレベルではないか?すれ違う時や相手が先で待っている場合はどうするのだ?)
(堅気には手は出さねえし、カスははなからカッ消す価値すらない。)
(さすがは相棒だな、いっそすがすがしい。)

ドカスは生かす気がないから容赦なくカッ消すが、それ以外は俺が認めない限りは敵としても認知しない、その場に存在しないものとして見る。俺が認めた奴以外は俺にカッ消される権利もねえ。認められた奴だけが俺にカッ消される権利を持てるんだ、ありがたく思え。

(全くありがたくないな。)
(お前はとうの昔に権利を有してるぞ?)
(通りでカストカゲと言われながらもカッ消されるわけだ……。)

因みに堅気でも余りにもムカついた場合は殺さない程度にカッ消す。
エロ馬鹿二人組がいい例だ。
などとカストカゲと話しているうちにシスターはガキの治療を終えていた。

「はい、これで大丈夫です。」

ガキは言葉が分からずにポカンとしている。
そうしているとガキの母親らしき奴が出てきてシスターを怪訝な表情で見つめ礼すら言わずにガキを連れて立ち去ろうとしたので、一睨みしてやった。
すると母親は俺にビビったのか足早になって立ち去ろうとしたが
ガキだけは振り返って―――

「お姉ちゃん!!ありがとう!!!」

と言った。中々筋の通ったガキじゃないかそう思いガキを見ると目が合い―――泣き出した。
……なぜだ?なぜ目が合っただけで泣き出すんだ?

(一度鏡を見てみたらどうだ?相棒。)
(おい、変態共(てめえら)釜茹でにしてやるからそこのカストカゲも一緒に連れてけ。)
((((((イイイイイヤッホオオオオオオオオウッッッ!!!!!))))))
(ま、待て!!よせ!!!やめろおおおっ!!!??)
((((((イヤアアアアアッッッ!!!レッツパーティイイイイイッッッ!!!!))))))

これでしばらくは大人しくなるだろ、さて何を言われたか分からずにポカンとしているシスターに何て言われたか伝えてやるか。

「ありがとうだとよ。」
「っ!!良かったです!!!」
「行くぞ。」
「はい!!!」

こいつも大分、分かってきたじゃないか、そうだ俺の後ろに付いてきてれば何も問題はないんだ。安心しろ、俺の後ろにいる限りは守ってや
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