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(仮称)武器の御遣い
第壱章
第二席。法正、旅に出るとのこと
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が飛鳥に向かって飛び掛る――――――

『……無駄』

 ――――――が、飛鳥はそれをジャンプで難なく避け、苦無を幾つか取り出して投げつける。


 ――――グルァァァァァァ!!


 しかし虎は苦無を咆吼で全て弾き飛ばした!

 咆哮を至近距離で聴いた飛鳥は不快そうなオーラを纏い、右拳に氣を集中させる。


 そして。


『……やかましっ』


 ――――ズドンッ!!




 ――――ドゴッシャァァァァ




 そう呟いて、飛鳥は虎の額を全力で(・・・)殴った。

 するとどうだろう。殴られた途端に虎の顔の上部が柘榴の様に破裂、下部が地にめり込み、前足はズタボロ。白い体躯は己の血でアートを描いていた。


『……無知故に野生を忘れ、敵の力量も感知出来ない生物が勝てると思うな』


 その後、水虎は巨虎から睾丸を摘出し、毛皮を剥ぎ取った。


 後に残ったのは巨大な虎の骨のみだった。



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