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妖精の義兄妹の絆
聞こえている!
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「…約束だよ?」
ウェンディはやっと泣き止み、顔を上げて言った。
「分かってる。だから、待っててくれ…。」
「うん…。待ってるよ、お兄ちゃん。」
タクヤはウェンディを離して背を向けた。
「お兄ちゃん!!!」
タクヤはそのまま振り向かず、その場に足を止めた。
「アレだけは…使わないで…。」
「…あぁ。」
そして、そのまま振り返る事もせずタクヤは7番魔水晶を目指した。




























「だぁらぁぁあぁあぁっ!!!!」
ここは1番魔水晶
ここでは既にナツとゼロの戦いが始まっていた。

ボオッ

ナツは最初から全開でゼロに攻撃を仕掛けていくが、ゼロは紙一重の所で素早くかわしていく。
だが、ナツの猛攻は止まらない。

ギュルルッ

振りかぶった時の遠心力を利用してすかさず、

ブアッ

回し蹴りを繰り出すが、

バッ

それすらも予期していたかのようにかわされてしまった。
これで攻撃の手が休まるかと言えばそうではない。

ぷくぅっ

ナツは口一杯に膨らまして、一番攻撃力のある技を繰り出した。

ドゴォン

ナツの火竜の咆哮で辺り一面は火で覆われてしまった。これだけの範囲を攻撃すれば逃げ場などない。
少しはダメージが通ったかと思いきや、
「ほう。さっきよりは動きがいい。」
「!!」
ゼロはナツのブレスを片手で受け止め、ダメージすらもなかった。
「常闇奇想曲!!!!」
ゼロは指からとぐろを巻いた魔力のレーザーを放ってくる。

ギュアァァ

「くっ。」

バッ

それはスピードもあり、ナツは避けるだけで精一杯だった。
「ブレインのものと一緒にするなよ。」
そうなのだ。この魔法はゼロの表の人格であるブレインが使っていた魔法なのだ。
だが、威力、スピードはブレインの比ではない。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「!!」
地中から何か振動がする。
そして、

ズドッ

「ぐあっ。」
ナツの足元からレーザーが体を引き裂こうと襲いかかってきた。
「ははっ。」

ばっ


ギュルルルルルル

さらに、ゼロの手に合わせてレーザーは曲線を描いて再びナツを襲う。

ズバッ

「がはっ。」
さらに、

ビュッ

「うあっ。」
レーザーはあらゆる方向、角度から正確にナツを貫いていく。
はたからみればこれは戦いではなく一方的な駆逐だった。

ズガガガガ

「クハハハハハッ!!!!壊れんのはどっちかって!!?てめぇに決まってんだろうがーーーっ!!!!」
ゼロは止めを指そうかと真正面から攻撃を放った。
「火竜の、




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