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ゾンビの世界は意外に余裕だった
11話、到着。
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室に向かいシャワーを浴びた。もう意識は自衛軍基地に切り替わる。手に入れた百二十丁の突撃銃の配分だが、戦闘アンドロイドが五十四体にまず配分して、残りが六十六丁。まず五十四体のM-27に、十ニ丁がM-25用となる。それから拳銃はアンドロイドと俺で分配だ。

 さらに研究所には機関銃ニ丁を置く。これだけでも以前よりはるかに強力と思える。

 さて、自衛軍の基地に向かう遠征隊は最初の部隊の戻り組に十トンダンプ二台、小型ショベルカー搭載四トントラック、四トントラック二台が追加した。

 さらに突撃銃装備のM-27十体とM-25十ニ体、技術チーフC、と汎用作業アンドロイド六体を追加する。

「お二人のお部屋はこちらです」

 俺は中嶋親子を本館7Fの役員室へ連れてきた。研究室の重鎮の部屋だけあって、食堂と当面の運動場になる屋上に近く眺望もよいところだ。

「何から何まですみません。斎藤さん」

 未亡人が頭を下げた。

「いえ、それから私のことはボスとおよびください」
「はい、ボス」

「ボスおじちゃん。ありがとう」 

 ボスって名前じゃねーし、せめてお世辞でお兄さんと呼べと内心で突っ込みつつ、俺は笑顔で「どういたしまして」と答えた。

「細かいルールはおいおい決めていきます。必要なものは先程紹介したレイアに相談してください。仮眠室の布団などを7Fに持っていくなら手伝ってくれるでしょう。それから許可されたところ以外には行かないように。ああ、運動は屋上ですると良いでしょう。食事は食堂で。トイレは……」

 いろんな説明を終えると その後、中嶋親子と一緒にケイラの料理を食べた。さて俺は出発だ。

「お出かけするそうですね」

 出発間際になり、未亡人に声をかけられた。娘はいない。

「ええ、しばらく帰れないかもしれません」
「お気をつけて」

「はい」

 俺は最後に未亡人に黙礼してから出発を命じた。

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