木兎光太郎
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「・・・・別にそういうのって下手くそとか関係ないと思うけどな。」
木兎は、真剣な顔をして___に言った。
「やる気があるかないかじゃないのか?」
「・・・・やる気・・・・」
「お前はそういう風に逃げてた。俺はそう、思う。」
「木兎さん・・・・。」
赤葦が木兎を落ち着かせようとしたとき。
「そうだったかもしれません。」
___が呟いた。赤葦は、心配そうに見た。
「やっぱり私にバレー教えてください!!木兎先輩!お願いします!!」
「・・・・おう!あったり前だ!!頑張ろうな!!」
木兎は、あっさりそう言ってくれた。まあ木兎だったからだ。
その日の夜は、木兎に言われた事を少し気にしてたが結局直ぐに寝てしまった。
・・・・次の日
学校につくと校門前で赤葦と会った。
「おはよう!赤葦君!」
「おはよう。」
二人はしばらく無言で歩いていた。
教室に入って席に座ると赤葦は、やっと口を開いた。
「・・・・木兎さんバレーに関してはかなり熱いんだよ。」
木兎の話だ。赤葦は、昨日の事を気にしているみたいだ。
___は、何だか申し訳ない気持ちになった。
「憧れるよ。一生懸命に何かをやろうとしている姿。本当に格好いい。」
___がうつむきながら赤葦に言うと
「___さんは、素直だよね。」
と優しい口調で言った。
でももうその話は、しなかった。お互いに気をつかって。
・・・・
キーンコーンカーンコーン・・・・
「ああー疲れたぁ〜やっとお昼だ〜」
長い午前の授業がようやく終わってお待ちかねの昼食タイムだ。
___が包みを開けようとしたそのとき・・・・
ダダダダダダダダ
「赤葦ぃ!!!弁当一緒に食おうぜ!!!」
「ひゃあああああああ?!」
いきなり木兎が叫んできて___は、驚いて声をあげてしまった。
やれやれと赤葦が首を振りながら木兎に文句を言った。
「もう・・・・毎日こうじゃいやな意味で目立っちゃいますよ。」
「早くしろ〜」
「・・・・他に食べる人いないんですか?」
「皆逃げるんだよ〜」
赤葦は、 そりゃそうか。 と思った。
木兎は、平気で人の弁当を食べてしまう。赤葦も初めて一緒に食べた時は、ほとんど食べられたのだ。
「ごめん___さんお昼ご飯つきあってくれない?」
___には、悪いなあと思いつつ一人では嫌なので誘ってみた。
もちろん___はそんな事知らないので いいよ。 と返した。
・・・・
「おぉ!!___まで一緒に食べてくれるとは!!よしよし!!」
「えへへ・・・・////」
___は、木兎に撫
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ