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Myth13邂逅・新たなる堕天使〜Unvollendet Egr?goroI〜
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†††Sideオーディン†††

ラキシュ領本都からミッテ領上空(やはりラキシュ領より被害が甚大だった)と翔け、シュトゥラの心臓とも言うべき王都ヴィレハイムに到着した。到着してすぐ目に着いたのは、王都ヴィレハイムの全域とは言えないが、それでも砲撃を防ぐための結界が王城を中心として展開されている様。
強力な結界である事は判る。が、あの砲撃を受け続ければ確実に粉砕されるのもまた判る。まぁ私がアムルの防衛のために張った結界インヴィンシブル・ガーデンも、本来の持ち主であるアリスが展開していないから完全無欠とは言えないけどな。
さて。ヴィレハイムに来たは良いが、

「・・・それにしてもどうやって入れば良いんだ・・・?」

ドーム状に展開されている結界。中へ入る手段が判らないから困り果てる。強硬手段で行ってもいいが、その時は完全にシュトゥラの敵に回る事になってしまうために却下。とりあえず街に降りてみよう。そう思い、降りたったところで「お待ちしておりました、オーディン様」と声を掛けられた。
結界側の民家の扉から1人のメイドが姿を見せた。この前、私をクラウスの私室に案内してくれたあの娘だ。今回もまた素っ気ない態度だが、その本性はもう既知なため別段思う事はない。そんな彼女に民家の中へ案内され、真っ先に「地下通路か」床に設けられた地下へと続く階段が視界に入った。

「地下を通って結界内へ向かいます。オーディン様。私について来てください」

そういうわけで私は彼女に続いて階段を降り、地下道を進むことになった。レンガ造りで、壁面には松明が一定間隔で設けられてある。通路を進むと、だだっ広い空間に辿り着いた。そこには、避難してきた住民の百数十人という姿があった。
結界に入れなかった民家の住民かもしれない。その空間の一角にある階段を上り地上へと出る。すぐ目の前に王城がある。すでに私を迎え入れるための一個騎士団が整列していた。

「お待ちしておりました、オーディン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロード様!」

そんな熱烈歓迎をしている場合じゃないだろ、とは思うがまぁいいか。とりあえず何人かに頷き応える事でこの場をやり過ごす。王城へと入り、さらに案内される。辿り着いたそこは、今まで立ち寄った事のない場所。目の先にある扉が目的地のようだ。

「こちらです」

メイドと共に近付くと、扉の両側に立つ騎士が扉を開けた後、剣を胸の前に掲げると言う礼の姿勢を取った。扉を潜る。奥にもう1つの扉があり、それに続く廊下の両側に男女混合の騎士たちが整列していた。全員がすでに武器を胸の前に掲げていて、結構な熱い視線を向けてくる。中には見た顔も居る。先の戦の終結後に話をした者たちだ。一番奥の騎士2人が扉を開ける。

「オーディン様。さらに奥の扉より先が、ここシュト
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