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銀河親爺伝説
最終話 皇帝への道
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、いや未来の皇帝が笑みを浮かべた。

「爺さんを俺が元帥にしてやる」
「ほう、良いのか、そんな事をして」
「ああ、爺さんにはそれだけの力量があるからな」
「口が悪いぞ、俺は。お前を小僧と呼ぶかもしれねえ」
「その時は俺も糞じじいと呼ぶさ」
お互いじっと見詰め合った。小僧が笑った、俺も笑う。少しずつ、少しずつ笑い声が大きくなった。

「長生きはするもんだぜ、必ず勝てよ」
「ああ、勝つさ、俺達は必ず勝つ。そうだろう、キルヒアイス」
「はい、ラインハルト様」
俺はこいつのために死ぬ事になるかもしれねえ、それも悪くねえ、そう思った。度し難い馬鹿だな、俺は。女房、子供もいるのに。

「幸運を祈る、ローエングラム伯」
「感謝する、リュッケルト大将」
互いに礼を交わした。ローエングラム伯が身体を翻して歩き出す。奴は振り返らずに歩いていく。良いぜ、振り返るんじゃねえ、お前は前を歩くんだ。前だけを見て進んでいけ、それが皇帝だ……。また笑い声が出た、楽しくなるぜ。




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