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IS 〈インフィニット・ストラトス〉×トリコ 食を探求する夏の毒!
番外編 新人美食屋一夏
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「なんだあの馬鹿でかい魚!?」
「おいおい!?あれって海の王、オーシャンキングか!?」
「オ、オーシャンキング!?捕獲レベル63じゃねぇか!?」
「すっげぇ俺初めて見たぞ!!ああ〜うちの店に売ってくんねぇかな〜」

グルメ中央卸売市場 世界の台所 ワールドキッチン

ここ、世界の台所であるワールドキッチンで一際大きな人だかりが出来ていた。世界中からありとあらゆるグルメ食材が集まる場所。 総面積は3000ヘクタールで、一日に入荷される食材の量は90万トン、連日1兆円もの金が取引される化け物市場であるワールドキッチンからしたら人だかりが起こるのは珍しくは無いが、その人だかりの中心には海の王と名高い体長70メートルを越す巨大魚『オーシャンキング』を担いだ若い少年がいるのだ。その少年は何故こんなにも騒がれているのか理解できずにおろおろしてしまう。そんな時、一人の色黒な男が少年に駆け寄る。

「よう!随分と凄いもんを仕留めたな少年!」
「あう……えっと」
「すまない自己紹介がまだだったな?俺は十夢だ」
「えっと、俺は一夏って言います………」

一夏、その名前を聞いた十夢は嬉しそうに微笑んで肩に腕を回した。

「そうかお前がトリコの言ってた期待の美食屋か!待ってたぜ」
「トリコさんの、お知り合いですか?」
「ああトリコは良く食材を納品してくれんだ。まあ積もる話もあるだろうしこの王魚も何時までも此処に置いて置く訳には行かないだろ?俺が確保してるスペースがあるからそこに置いていいぜ。売ってくれと言ってるわけじゃねぇぜ?……できれば売って欲しいけどな」
「えっと、ご迷惑かけます?」

気にすんなさあこっちだ!っと歩き出す十夢の後ろを付いて行く一夏。これは一夏がまだ美食屋として新人だった頃の始まりの物語である。


どすぅううううん!!!振動とともに降ろされた海の王ことオーシャンキング、その肉は100g500万円を超えるといわれるほどの超高級食材である。

「にしてもすげぇ振動だな、この見た目からしてもこいつは100tはくだらない」
「え。見ただけで解るんですか?」
「これでも卸売業やってるからな、このぐらい朝飯前さ」

十夢はサムズアップをした後王魚をよく見ると王魚がノッキングによって生け捕りされている事、そして傷一つ付けずに捕獲されている事に気づき大いに驚き、一夏を褒め称える。

「ぇ、ぅぇ……(///)」

被っていた帽子を深く被り直してからサングラスをかけて赤面を隠す。十夢はそんな一夏の姿を見て本当に幼い子供だと改めて思う。

「なあ一夏、お前って誰かと契約しているか?」
「契約……?い、いえ全く……契約を結ぶと、何かあるんですか?」
「知らないのか?ってああトリコの奴言ってたっけ、実力はあるけ
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