暁 〜小説投稿サイト〜
アラガミになった訳だが……どうしよう
夫になった訳だが……どうしよう?
48話
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
け込むとしよう、確かに冷蔵庫に炭酸水はあったはずだ。
「ちょっと、私の水着姿に何か言うことはないの?」
「いや、俺からすれば新手のギャグにしか取れないんだが?大体なんで水着なんか着てるんだ?」
「ギャグって……それになんでって言われても海を越えなきゃダメでしょ?じゃあ、泳いでいかないとね!!」
「うん、精々頑張ってくれ。俺はサリエルの能力で飛んで行くから、イザナミは頑張って日本海縦断を目指してくれ」
「ちぇ、マキナが泳がないならいいや」
イザナミは不満気に呟きながら浮き輪の空気を抜いて、キャリーバッグの中にしまうと俺がテーブルに置いた封筒を開けて中身を確認し始めた。ちらりと見たところ何かの設計図のようだが……一体なんだ?
「うん?アルダノーヴァだよ」
なんでそんな物を?いや、それ以前にどうやって?
「サカキに頼んで極東支部のデータベースにあった支部長権限でロックされてるファイルを開けてもらったら、そのファイルの中から出てきたんだよ。それを消去する前にこの分だけコピーをとってもらったの」
アルダノーヴァは支部長の作った神機に特性の似た人造アラガミだから設計図くらいはあるだろうが、一体それを何に使うつもりだ?しかも、実質ノヴァの細胞から生まれたアラガミである女神を制御、サポートする為の男神の設計図が殆どなんじゃないのか?
「うーん、なにかするって訳じゃなくて今のところ何かに使えそうっていう程度なんだよね。けど、それは捨ててしまうには勿体無い技術だから、消される前に私の中に保存しておこうって思ったんだ」
ふむ、確かにただの人間が安全性に難ありとはいえ、あのスペックのアラガミを自分の意思で操れるというのは凄い物だからな。それに若干変異しているとはいえ俺はツクヨミの男神を喰ったわけだから、そのままの再現は可能といえば可能だ。
そこにそれの元になった設計図があるなら幾らか改良も可能だろう。
「でしょ?」
結果的にこの時のイザナミは大当たりで、それを活用するのは意外とすぐだったなどその時の俺達は知る由も無かった。



















[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ