暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第4話?森の秘薬U
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目をステップで避け、二本目を持っている武器で弾く。そして距離を一旦置くため、僕はバックステップで下がった。近くにいると相手の攻撃範囲内だし、まだ相手の全てを把握してしないからだ。

?武器を構え直した瞬間、ネペントのウツボの部分がぷくっと膨れ上がった。何を仕掛けてくるのか全く想像がつかない。さっきよりも集中してネペントを凝視しよう――とした瞬間、いきなり口から薄緑色の液体を僕に向かって飛沫状に発射した。

?――ヤバッ!?

?反射的にそう判断し、横に素早く移動する――素早く、というかもう転びそうな感じで。
?本当に危うく転びそうになりながら何とか液体の回避に成功し、自分がいた場所を見つめる。すると、そこの地面がジュウウウッ!?とまるで水が蒸発するかのような音を立てながら蒸気が出ていた――どうやら溶けているらしい。あの吐き出した薄緑色の液体は溶解液のようだ。あれをまともに喰らうとHPだけではなく、武器や防具の耐久値もごっそり減りそうだ。あと、なんか臭い。

「避けることができてよかったぁ〜」

?心底思っていたことを口に出しながら一気にこの戦闘を終わらせるため、防御のために空けていたネペントとの距離を詰める。そして、ウツボ部分と茎のちょうど接合部を横薙ぎ。どうやらそこは弱点だったようで、爽快なサウンドエフェクトが僕の耳に響いた。向こうのHPゲージが残り約四割になる。
?
「これで終わりだぁあ!」

?横薙ぎから向こうが攻撃する隙を与えずに曲刀ソードスキル《リーバー》を繰り出し、再度さっきと同じ箇所を斬りつけた。
?すると、すかぁぁん!?という音と共にネペントのウツボ部分が空中に飛び、HPゲージがゼロになった。空中で断末魔を上げながらウツボから上の部分と地面に立っている茎から下の部分が同時に硝子の欠片となり、砕け散った。

「ふいーっ」

?左手に持っている曲刀をくるくると掌の中で回しながら肺に溜まっていた空気を吐き出す。
?何とかノーダメージで倒すことができた。これならこの先も一人で対応できるだろう。

「よしっ、じゃんじゃん狩ってくぞー!」

?視界に浮き上がっている先ほどの戦闘で得た経験値とお金が載っているウインドウを消して、次なる標的を探すために地面を蹴った。


◇◆◇


「さて……俺はどうするかね?」

?周りに誰もいない森の中、俺は小さく呟いた。
?少し前までコウと一緒だったが、アイツも単独で行動を始めた。全く、自分で離れるなって言っておいて何してんだか。まぁ、コウはβテスターだから大丈夫だ。ユウも俺と同じでSAO初心者だが、何とかなるだろう。ゲーム得意だし。何げに対応力スゲーし。

?じゃあ、俺はどうなのか?

?じゃあ、俺はどうするか?

?ぶっちゃけ、今回のク
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