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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第57話 追い詰められる戦場
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「スバル、ギンガさん、エリオ、散開して!!こっちに来た敵は私達が相手する!!ガリュー、あなたはマスターとフィーネさんの援護を!!」

ティアナの指示に頷いたガリューがフィーネの元へと向かう。
空ほどでは無いが地上にも敵の手が伸びていた。

「ジェットマグナム!!」

プラズマを纏ったリーガルの拳が勢いよくガジェット、そしてそれを貫いて後ろにいたブラックサレナを巻き込んだ。

「ギ…ガガ!?」

驚いたような声を上げ沈黙する2機。
バチバチとプラズマを帯びる拳を抜き、射撃してくるガジェットに向かっていった。

「一撃で沈黙!?」
「プラズマステーク。プラズマを帯びたステークで相手を貫き回線をショートさせる為にある武器で元はバリアアーマー対策につけられた武装だ。機械で出来たガジェットやブラックサレナにも有効なのだ」

驚くティアナに隣にいたボウカーが説明した。
現在スターズライトニングの5人とベーオウルブズは共闘していた。エンジェルボイスの影響で他の魔導師達は動かなくなり空と地上に居たティアナ達に集中したのだ。

「!?リーガルさんが囲まれてるリーネさん援護を!!」
『分かりました!!』
「ギンガさん、エリオの場所に敵が増えてきてます!!援護に行ってください!!」
『了解!!』
「スバル、あんたはその場で敵を引きつけて耐えて!!他の戦線が安定したら仕掛けを発動させるわ!!」
『分かった!!』
「フィーネさんは引き続き狙撃を!!ルーはフィーネさんの守りとガリューの指示を!!それとイノセクトを増やしてデコイにして!!」
『了解です〜!!』
『分かりました!!』

放ったサーチャーの映像で戦場の地図を作り、広範囲に戦場を把握し、逐一指示をするティアナにボウカーは内心驚いていた。

(………これが新人か?)

『俺達が勝つには先ず、ティアナ・ランスターを戦闘不能にすることを第一に考えるぞ』

カーニバルで行うはずだった機動六課とのエキシビジョンマッチ、あの時の六課の対抗策として桐谷が最初に言った打開策だ。
バルト・ベルバイン、佐藤加奈と名の知れた魔導師がいる中、何故一番最初に警戒しなくてはならないのが彼女なのか分からなかった。

「なるほどな………」

その意味をやっと今知れた気がする。そう思いながらボウカーは視線を戦場へと戻す。

「奇跡だな、この状況で………」

と小さく呟く。

現在戦力差は万単位対十数人。何故かガジェットもブラックサレナも行動不能になった魔導師には手を出さず、全て残る魔導師に攻撃をしていた。だがそれでも残っているのは歴戦の魔導師、そしてそれに鍛えられた新人達、そう簡単にやられることは無いと思っている。しかし如何せん、数が違いすぎる。

更に、他の魔導
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