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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
群雄割拠の章
第3話 『どうしてこうなった』
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  ―― ??? side ――




「おかしなことになっておるようじゃが……本当にいいのか?」
「ん〜いいんじゃなぁい? 別に命がどおってことでもなし……これもこの外史なのかもねぇん」
「しかしのぉ……」
「それより、また新しい遺跡の情報よん。今度は人体の精密模型ですって……脳の神経細胞の接続図だそうよ。今の技術に対してならそれほど脅威度は少ないけどねぇん」
「ふむ……まあ、それはまだええじゃろ。それよりもう一つの聖櫃のほうがやっかいじゃわい。儂はまた、しばらくはそっちにかかりきりじゃて。なんなら于吉たちに任せたらどうじゃ?」
「……それはやめたほうがいいわねぇ。于吉がこれを手に入れたら人体実験しかねないわん」
「まあ、やるじゃろうな……しかたない。聖櫃の処理が終わり次第、そちらの回収に向かうとしよう。しかし、儂は本当に貧乏くじじゃな」
「わーるいわねぇ。けど、私は今、この大陸を離れる訳にはいかないのよねぇ」
「わかっておる。それより、もう一人のだぁりんのこと……本当にいいんじゃな?」
「ええ。それが忠臣さんの遺志だもの。もう少し、様子を見てみるわ……」




  ―― 盾二 side 平原 ――




「……と、いうわけで改良してみたんだけど、どう?」
「これはいいですな! 足場が固まって剣も槍も振るいやすい! これならば馬上で薙ぐこともできましょう!」

 騎兵の一人が、嬉しそうな声を上げる。
 他の騎兵の人々も、好感触を得ているようだ。

「しかし、この『鞍』に『鐙』というものは……いいですな! よく出来ています」
「まあ、それなりに改良を繰り返したからね。今まで使っていた補助の片輪鐙だと、片方だけではズレて安定しないから」
「はい。両方つけるにも馬の背に負担をかけるため、今まで付けられなかったのですが」

 まあ、鐙自体はこの頃からあったらしいけど、あくまで馬に乗る補助用。
 実際には、支える鞍がしっかりしていないと鐙も装着できないからな。
 木製の硬式鞍や牛の皮を鞣した硬式鞍も作ってみた。

「やっぱり大量生産するなら木製になるなぁ。まあ、革式のは手間もかかるから指揮官用になりそうだけど」
「ですな……しかし、これなら調練の足りない新人でも騎兵として立派に役立ちましょう」
「らしいね。白蓮はそのつもりらしいし」

 数週間前、第一作目を見せた時の白蓮の顔は面白かった。
 最初は不審、次に眉唾、実際に装着して驚き、騎乗して剣を振るって笑顔になった。
 それ以降、改良品ができる度に平原や北平の木匠に指示しているらしい。

「平原には数千程度しか連れてきていませんが、北平にはすでに二万を超える馬がいますからな」
「二万!? 騎兵ってそん
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