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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
First chapter.
第6話
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けることもなくナナを部屋の奥へ案内する。
歩美が部屋へ戻るとさっそくすき焼きの準備を始める三人の姿が……。

「……………え?」

そのあまりの手際の良さに歩美は呆然とした。



───…



「つまり、妹さんは友達の内海トワコさんを探したいわけですか……」
「そう!あんた、この二人に何か言ってあげてよ!全然協力してくれないんだもん!」
「だって、この行方不明事件……探してやりたいのは山々なんだが、手掛かり一切なしだしよ」
「正直、俺たちじゃどうする事もできないし、警察に任せたほうが、絶対にいい」

グツグツと煮えたぎる鍋を囲んで四人は例の行方不明事件の事について話し出した。

「ってか、歩美。飯の時にそんな話しをするな」
「いいでしょ、別に!お兄ちゃんは他人事だと思って……」
「手伝ってって言われても、お前と違ってまだ俺は夏休みに入っていないんだ!」
「………じゃあ、俺が行きましょうか?」

三人は今だに帽子をかぶっているナナを見た。
ナナは新しい卵を解くと鍋の肉を取る。

「ほら、俺も学校無いですし……亮平さんのお礼も兼ねて……」
「ついて来てくれるの!?」

一番最初に反応したのは歩美だった。
歩美はナナの手をガシリとつかむ。

「男はこうでなくっちゃ!
あ、そうだ……まだ自己紹介がまだだったわね!
私は塚原歩美、さっきも言ったけどこの愚兄貴の妹よ。歳は18!」
「……読川ナナです。歳は17……えっと、お兄さんにはお世話になってます」
「私より年下?年上かと思ってた!読川くん、背が高いのね……!」

ナナは困ったように眉を顰めたが歩美はナナの手を離そうとしない。

「じゃあ、さっそく明日行こう!」
「待てよ、明日はナナを俺らの大学のオープンキャンパスに連れて行くって決めてんだよ!」
「オープンキャンパスなんていつでもいいじゃない!今はこれの方が先!」

ナナは芳樹と歩美に腕を掴まれ引っ張られる。

「お前ら、ナナくんが嫌がってるだろ。手を離してやれ!」

亮平の制止の言葉で二人はナナを離した。
ナナは少し痛そうに腕をさする。

「ナナ、本当にいいのか?」
「大丈夫です。もしもの時は、ちゃんと連絡しますから……」
「……わかった。わがままな奴だけど、歩美を頼むよ」
「はい」



───…



「ここが、歩美さんの学校ですか……」
「そう、私はテニス部なんだけどさ……その部活の帰りに忘れ物したから取りに教室に行ってたの。テニス部の部室、その教室で……」

歩美は校舎に入ろうと足を進めようとするがナナはそれをさりげなく拒否した。

「どうしたの?」
「……あの、歩美さんが女子校に通ってるなんて、知らなくて……」

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