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アラガミになった訳だが……どうしよう
原作が始まった訳だが……どうしよう
40話
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え、イザナミさんから聞きましたよ。一対一でやり合うならマキナさんの方が俺にとって楽しめるって」
……あいつ、俺を売りやがったな。確かにイザナミはユウと相性が悪いし、ユウにとっても楽しめるものではない。
ユウの人外レベル斬撃の前じゃあいつの腕も役には立たんだろうし、ユウにとってもただひたすらに腕を叩き切りながらイザナミに近付くだけの作業でしかないからな。
「あー……色々終わった後になら考えてやる。ただし、ある程度斬れ味を落とした刀身で、だ。カノンと違ってお前と本物の武器でやりあえば本当に死にかねない」
「ええ、構いませんよ。マキナさんが本気でやってくれるならそれでいいです」
……ユウと話していて分かったのは、こいつはギリギリの戦闘を楽しむ人間だということだ。
こいつが俺に本気で来いというのも死なない自信もあるんだろうが、何よりそっちの方が楽しいからという単純明快な理由からだろう。いや、分からなくはないし俺もそういう事を楽しんでいた時期もあったが……おじさんは疲れてきたんだよ。
ゴッドイーターとして死を恐れないというのは結構なことだが、それの対象になる方としてはたまった物ではない。
さて、これ以上絡まれる前に俺は何処かへ行くとしよう。そうさな久し振りに部屋で酒でも飲むか。イザナミが酒が嫌いだから中々飲む機会も減っていたんだよな。
「おや?もう帰るのかい?」
「ああ、部屋で転んでるよ。じゃあな、シオ」
「おとーさん、かえるのか?」
「ああ、シオはソーマに遊んでもらえ」
「うん、またなー」
全く我ながら外道だな。俺を親と呼ぶ相手を助けようともしない上に、そうするのが自然だと諦めているのだからな。



「あ、マキナさん……お久しぶりです」
「お、カナメ!?久しぶりだな、ってえらくやつれてるな」
カナメは随分と疲れ切ったように自販機の前に腰掛けて、缶コーヒー片手に書類と睨めっこしていた。
「ん?何を見てるんだ」
「新しい食料プラントの建設に必要な資材のデータですよ。これが出来ればこの極東支部で飢える人はいなくなるんですが……その為に必要な資材が多くてですね。
この量の資材を現在のゴッドイーターの方々から送られてくる素材で賄おうとすれば限界があるんで、新素材の開発が急務になったんですよ。
お陰で今週はまともに寝れてないんです」
「おいおい、アーク計画はどうしたよ?お前ならあれに乗れるんじゃないのか?」
俺が冗談混じりにそう聞くと、カナメはコーヒーを啜ってから苦笑いを浮かべて答えた。
「私はねあなたに助けられてから、逃げる事だけはしないって決めたんですよ。
それに私達科学者は自分が生きるために働いてるんじゃないんですよ、皆を幸せにするために働いてるんです。だから、私はあの計画に乗るつもりはありま
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