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ゼロの使い魔ー紅の書ー
東風の鐶
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  夕食の後に調べたのだが、クーのルーンはやはり
始祖のルーンではなかった。ほっとしてる自分と
落胆している自分がいる。だが・・クーのような
少年に背負わせてはならないーー決して・・
祈りはーーいきすぎると・・
ただの"呪い"にしか為さないからだ。
それにしてもクーらしいルーンが
刻まれたものだな・・

  「さてとーー今後の指針を決めるためにも・・見せてもらわないとなーー」

  気持ちのよい朝日を浴びながら、優雅に紅茶を
呑み終わり、椅子を引き立ち上がる窓から、
空を少しばかり眺めドアの前まで歩く・・
一度、目を閉じーードアを開けて外に踏み出した。

  ーーこれから何が起こるか分からないだが・・
進まなければならない。

 ◇◇◇
 
  朝日が差し込む、浮遊大陸だけあって
曇りなく快晴だ、普通なら気持ちがいいんだろうな。

  「眠れなかった・・無理だろう・・拷問だぜ・・これはーー」

  夕食に満足しながらレンと部屋に
戻ったんだけど・・メイドに渡された
パジャマが白いフリフリのベビードールで、
透けてるのに特に気にせず・・レンは着てすぐに
寝てしまって・・好きな娘が隣でそんな格好で、
寝てたら落ち着けないわ!!仕方ない朝だし
起きることにするか。

  そういえばーーレンが離れないで嫌な予感が
すると昨日の夜・・部屋に戻る途中で
言ってたなぁーー朝だし起こすかな・・

「レン、朝だから起きてくれーー」

  まだ回復しきれてないかーー
無理もないけど・・そうだと絶対に、
起きないんだよなーー!!両手で頭を掻きむしる。
お手上げだ・・紙に行き先を書いて
出るしかないよな。

  「クーおはよう・・いつもなら寝たりないはずなのに・・たくさん寝たように楽だわーー」

  起き上がり脚を横にへたりこませ中央に
両手をついた、女の子座りと呼ばれる状態だ。

  (ーー回復が早いような気がする・・クーから
 暖かいのが流れてくるようなーー)

  「この世界に来たばかりで、右も左もわからないんだし、少しず調べていこうぜーー」

  (そうだーーまだ始まったばかりなんだ・・知らない世界を楽しまなきゃ損ってもんだーー!!)

  「私・・着替えるから部屋出てクー」

  クリクリした瞳に覗きこまれ。

  「ーー悪い! 廊下で待ってるからーー!!」

  脱兎の如く部屋を後にし廊下で待つ・・それを
確認したレンが服を脱ぎ始めたのだろう、
シュルっと・・布が落ちていく
音が聞こえてきた・・

  「これはーー見えないないのは、かえって・・」

  ぴっと背を伸ばし立ちながらも・・気になって
仕方ない。 落ち
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