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Shangri-La...
第一部 学園都市篇
第2章 幻想御手事件
24.July・Afternoon:『Predator』U
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──早く、奴を押し潰せ! お前は、我の言う通りに!』
「五月蝿い────黙れェェェェェ!」
『なっ────み、ミヤコ……きさ、マァァァァッ?!』

 瞬間、『妖蛆の秘密(デ・ウェルミス・ミステリィス)』が歪む。グシャリと一点にひしゃげ、古都の左掌と共に掴み掛かってくる!

「甘い──教えただろ、古都!」

 首の皮一枚で躱す、左手。しかし、引力に肉が幾らか抉り取られた。
 それでも、流れのまま────文字通りに。

「──────────ガ、はッッッッ…………!??」

 文字通り、『地球投げ』である。アスファルトに、蜘蛛の巣状のヒビが走るほどの威力で。
 自ら増した『万有引力』の為に、返って破壊力が増して。

「────理合は他人のだけ掴みゃ良い訳じゃねぇ。自分の理合こそ、常に掴め。そうすりゃあ、勝てずとも敗けやしねぇ……ッてな」

 一撃で昏倒させ、残心を示しながら。嚆矢は弟弟子に、いつかと同じ言葉を送ったのだった。
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