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妖精の義兄妹のありきたりな日常
嵐の水泳大会
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ある日の朝
この日は今年一番の暑さになると予報があり、実際に猛暑に見舞われていた。
そんな日に魔導士ギルド妖精の尻尾の裏にある大きな湖にメンバーが勢揃いしていた。
しかも、みんな、水着姿で入念にストレッチをしている。
「これより、第一回フェアリーテイル式水泳大会を開始しまーす!!!」
「「おぉぉぉぉ!!!!」」

ワァァァァァァ

ミラジェーンの開始宣言と同時に全員が気合いを入れ、高らかに叫んだ。
「おっしゃぁぁっ!!!燃えてきたぞォ!!!!」
「ナツ!!!ただでさえ暑ィのに余計暑くしてんじゃねェよ!!!」
ナツが身体中から炎を出しているのをグレイが横からウザそうに絡んでいた。
「っんだとォ!!!グレイ!!!!溶かすぞ!!!コラァ!!!!」
「おぉ!!!やってみろや!!!その前に氷付けにしてやんよ!!!!」
ナツとグレイが暑い中、さらに暑くさせるような喧嘩を繰り広げられていた。
そこに大会の運営委員のエルザがやって来た。
「やめんかっ!!!!バカ者!!!!」

ゴツン

「「痛ってェー!!!!」」
エルザはナツとグレイの頭を衝突させ、喧嘩を治めた。
「喧嘩は大会が終わってからにしろ!!!!」
「「は…はい…。」」
二人は大きなたんこぶを浮かばせながら、エルザに返事した。
「こんな暑ィ中よく喧嘩なんかできるよな。」
「まぁ、あの二人はいつもの事だから。」
そう言って話していたのはタクヤとウェンディだった。二人も大会に出場するため、水着に着替えていた。
「そ、それより、お兄ちゃん…。」
「ん?なんだ。」

「私の水着…似合ってるかな…?」
ウェンディは顔を赤くしながら自分の水着の感想をタクヤに求めた。
ウェンディの水着は白と水色の縞模様になっており、胸の間には星形のホックが付いていた。
「あ、あぁ。似合ってるんじゃねーか?」
「本当!!!よかった…。」
ウェンディは胸をおろし、心底安心したようだ。タクヤも顔を赤くしてウェンディから視線を外した。
なぜなら、これ以上見ているとタクヤの方が照れてしまうからである。
「ちょっと!!ナツ!!!炎をこっちにやらないでよね!!!やけどしちゃうでしょ!!!」
「ルーシィは焼いてもおいしくなさそうだよね。」
「あたしは魚かっ!!!!」
別の所ではルーシィとハッピーの息の合った漫才をしていた。
他の所でも、ガジルとレビィがもじもじしていたり、ジュビアがグレイに迫っていたりと、
水着姿以外はいつもの日常が広がっていた。
「これこれー。今からルール説明するから静かにせんかい。」
そう言ってみんなを静かにさせたのはマスターマカロフだった。
「ルールは簡単じゃ。この湖の5q地点にフラッグを立てておる。そこから戻ってきて一番だった者が優勝じゃ!!!
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