暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos33神さまに教えてもらおう〜Interval 2〜
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文する。と、「おおっと、綺麗どころの団体さんだな」店主のおじさんがわたし達を見て口笛を吹いた。そして「羨ましいね、お兄さん。両手に花どころか花束じゃないか」って笑った。

「あ、あの! 私、彼の何に見えますか!?」

「えっ?・・・彼女さんでしょ? 違ったかい? 後ろのポニーテールのお嬢さんは彼女というより、子供たちの付き添いかな。それにもう1人のお嬢さんもそんな風だ。何十年も屋台主をやっているからね。見ただけである程度分かるよ。雰囲気から言って、あんたが色男の隣に似合っているよ!」

「っ!・・・ありがとうございます! そうなんです、妻でも母親でもなくて、彼女なんです!」

そんなに子持ちに見られなかったのが嬉しいのかシャマルはルシルの右腕に抱きついてそんなことを言った。ルシルはされるがまま、シャマルの気が済むまで付き合うようで、振り払うことも、訂正することもしない。それはシグナムも同じ。ちょっと納得いかないけど、さっきまでのシャマルの元気の無さを見てるから、わたしも話に乗ることにした。

「はっはっは! 気に入ったよ、お嬢さん。おまけを付けてやろう」

1パック8個入りだったけど、わたし達のは10個入りになった。そんなこんなで3店目も攻略。笑顔を振り撒きまくってるシャマルが4店目の屋台、「次は串カツ屋さんね♪」へとルシルと腕を組んだまま向かって行く。なんかさっきはシャマルの機嫌の良さを維持させてあげようと思ったけど、調子に乗らせるのもなんか嫌だ。だから「ちょっと失礼!」ルシルとシャマルの間に割り込んで、2人と手を繋ぐ。

「(ふっふっふ。このポジション、どう見ても親子でしょ?)よーし、次だ!」

「おっと、すみません」

「あ、いえいえ、こちらこそ」

わたしがグッとルシルの手を引っ張ったからルシルと参拝客がぶつかっかった。お互いが謝った事で騒ぎにはならなかったけど、「ルシル、あんた、髪紐が切れちゃったわよ」ルシルの後ろ髪を結っていた紐が何かの拍子で切れちゃった。

「ごめん、ルシル」

「いいさ。どうせ安物だし、帰ったら新品のものを出すよ」

そう言って微笑むルシル。とわたし達の後ろに居るアリサが「一気に女の人に見えるようになったわ」そう言って、「身長が高い、モデルさんみたいだよね」フェイトもそれに賛同。

「後ろ姿だけ見れば、だろう? 目の前から見れば、ほら、立派な男だろう?」

そう言ってわたしの手から逃れたルシルが振り返った。その際に流れる水のように後ろ髪がフワッと靡いて、シャンプーの良い香りが周囲に広がった。たとえ高身長でもジッと見ないと男だと確信できない、わたしは本気でそう思った。

「その答えは、これから話す屋台の店主のリアクションね」

アリサの言葉にみんなが串カツの屋台
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