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MUVLUVにチート転生者あらわる!?
第二十八話
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悠斗side



香月博士との会談を急遽切り上げた俺は、会議室を出てシーマ中佐が出口の前に止めた車に乗り込み、急いでビッグトレーに戻った。
ビッグトレーに着いた俺達はブリッジに駆け込んだ。

「すまない。遅くなった」

ブリッジ内に入ると、マスターアジア師匠が居られた。

「おお!悠斗か。遅かったでは、ないか」

「申し訳ありません。これでも急いで来たのですが。それより、状況は?」

師匠に謝るのもそこそこに、状況を知りたいのですぐに尋ねた。

「ワシに聞くより、中央モニターを見よ」

「こ、これは!!かなり大変な状況だな」

モニター画面に映し出される映像の数々。各所の防衛ラインがBETAにより、突破されているのが分かる。帝国軍も奮戦しているが、やはり米軍が撤退したことによる、兵力不足の影響は大きい様だ。まあ、反米感情が高まるのは構わないがな。逆に俺達メビウスの支持派が増えるからありがたいことだ。

「ホシノ少佐!状況報告を頼む」

指揮を取っているホシノ少佐の隣まで歩いて行く。

「不動准将。現状は最悪な状況です。東海地方から進行を再開したBETA群と、長野県付近で停滞していたBETA群が進行を再開。既に西関東を制圧しつつ、前進を続けています。「緊急入電!」 何事ですか!」

女性オペレーターから、緊急入電を伝える声が上がる。不測の事態が発生したようだ?」

「BETA群が帝都を目前に控えて、謎の転進を行いました!」

「なに?BETA群は、何処に行った!」

「伊豆半島を南下しています!」

女性オペレーターからの入電は、BETA群が転進をしたことを伝えた。つまり、正史道理に行けば此処でBETAの進行が一時的に停滞する事になる。そして、横浜ハイブ建設に繋がる訳だ。

「悠斗よ、どうする?」

「急ぎ救援に向かいましょう。今は少しでも戦力がある方が、帝国軍にはありがたいでしょう」

まあ、戦力を投入するにしても、我々の戦力は限られているからどうしょうもない。事実、今動かせる戦力は俺のバターン号ともう一隻しかない。他のビッグトレーは、東北地方の防衛に参加するし、避難民の炊き出しなんかに出ていて緊急出動(スクランブル)に反応出来ない艦があるからだ。

「ホシノ少佐。現状で動かせる戦力は、ビッグトレー二隻にMS二個大隊だけか?」

「はい。我々メビウスの部隊で、東北地方から割ける戦力はそれくらいが限度です。それに、大軍で動くと速度が落ちますから、少数精鋭で行くしかありません」

ホシノ少佐にも確認を取る。やはり広域に部隊を展開させたのが痛かったようだ。まさに、メビウスに兵無し状態だ。
そんな会話をしていると、オペレーター達が慌ただしくなった。

「うん?何
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