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仮面ライダー龍騎【13 people of another】
Part One.
First chapter.
第3話
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には「空気読めよ!」の言葉だった。

「だが、運命は変えることができる…」
「……そ、そうだぞ〜ナナ、落ち込む事なんかねぇよ!そうそう、運命は変えられるんだ……!」
「これから気を付ければ、大丈夫だから!」
「………ありがとうございました」
「ナナ?」

ナナは男に頭を下げた。
心なしか、何か吹っ切れたような顔をしていた。

「あの、貴方はなんでも占えるんですか?」

ナナは何かを確信したように男を見る。
まるで、獲物を逃がさんとする蛇のような目で……。

「もし、そうなら……人探し、とかできますか?」



───…



「それにしても、あのモンスターなかなか手強かったですね」
「多分、桑元が負けたのはあのモンスターだろうな」
「でしょうね〜。
そういえば、油島さん」
「なんだ?」
「読川、なんか妙な動きはしませんでしたか?」
「今のところ無いな」
「そうですか……」
「日ノ岡、ナナ(あいつ)が王蛇ってのわ考え過ぎだろ?」

自宅へ戻るため、油島と日ノ岡は帰路についていた。
日ノ岡は芳樹と亮平には話していないがナナが王蛇ではないかと睨んでいる。
それもそのはずだろう。ナナはここへ来て一度もカードデッキを見せていないし、変身した姿も見せていないのだ。怪しむのも無理はない。
反対に、そのことを日ノ岡から知らされていた油島は王蛇はまた別の人物だと思っている。ナナは確かに不思議な奴だが悪い奴ではない。むしろ優しい子だ。そう、少なくとも油島は思っている。

「確かに、まだ証拠はありませんけど……あの馬鹿二人には読川の様子を見させておきましょう、でいざとなったらそれを外す……もし、これで王蛇が出てしたら……読川はほぼ黒です。強制的にでも、カードデッキを見せてもらいます」
「………そうだな、それでもし、あいつが王蛇じゃなかったら、その時はちゃんと謝れよ」
「わかってますって……じゃあ、俺こっちなんで。さようなら!」
「おう、気ぃ付けろよ」



───…



─「残念だが、それはできない。
それと、これ以上、願いを叶えようとしない方が身のためだ」─


油島の家へ帰って来たナナはテーブルに突っ伏していた。ナナの願い。ナナはそれを叶えるためにここへやって来た。願いを叶えるにはここしか残っていなかったから……。

「あの人、マジで本物だ……」

あの人、先ほどの占い師を思い出してナナは窓を見る。その時、ナナは何かの視線に気付き急いでカーテンを閉めた。

「ただいま」
「あ、おかえりなさい」

ちょうど、その時油島が帰って来た。
ナナはホッと一息ついて油島を出迎えるために玄関へと向かった。






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