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『自分:第1章』
『アパレル』
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た。

『一緒に住めば家賃折半やしええやんっ!!うちが姉ちゃんみたいなもんやし面倒見る!!』

職員とそんな話してるの知らんかった。
恵ちゃんは、自分が持ち掛けた話で揉めてるのが気になったらしい。
申し訳ない。

翌日、恵ちゃんは携帯を返して貰って荷物をまとめて此処を出て行った。
でも、毎日のように理由を付けて来てくれてた。

零那も外出すれば恵ちゃんの店に会いに行けた。
だから、出て行っても悲しくは無かった。

『明日バイト休みやから、大阪の展示会行ってくる。呼ぶ客もおらんから雑用やけど。現場見学にもなるし♪』

初仕事に喜んでた。
零那も嬉しかった。


大阪から帰ってきて、話を聞いた。

豪華結婚式場の貸し切り。
受付は綺麗で上品な女性。
社員はスーツ着用。
18〜40歳位。
男は、どうみてもヤクザだろ!って突っ込みたくなるのが殆ど、若い男はホスト系が殆どだったらしい。

展示会場の商品は、上等なモノばっかりで触るのも気が引けるレベルだったらしい。
みんな白い手袋してたって。


いかにもマダムって感じのオバチャンや、セレブって感じの御姉様も居たらしい。

最初の客が入って、暫くすると、出て行かされたらしい。
だから接客と販売に至っては不透明。

それでもやりたいって気持ちが薄れんかった。
よっぽど未練タラタラやったんやろな、アパレルに。
後悔したくない。
二度とアパレルはできん。

固定給出んくて住む処も無いならお金は要る。
貯金する為に街には行った。
常に会社に居るなら今みたいに稼ぎに出るのは無理。
今のうちに貯金しとこ。

恵ちゃんも怒りはせなんだ。
それが賢明だろうと。
でも、いつも『大丈夫だった?何もされんかった?』って心配してくれた。

家庭環境に恵まれんかった分、出逢う人間は運が良い。

本気で心配してくれる人が居るって、幸せなことやな。


進展が無いのも納得してくれんのも腹立つ。
強行突破しよっかな。
暴走癖?
脱走癖?
若さ故?
とりあえず、ユウには話しとこ。
また逃げた思われるのは嫌。
本気でやりたい事に本気で向き合いたい。
ユウには納得して欲しい。

ユウは事務所で雑魚寝が理解できんらしい。
会社の立ち上げ時点って話したら納得した。
布団が在るか無いかも問題らしい。

まず、事務所に直接行って話し聞きたいって言った。
ユウも、解らんとこ行かれるくらいなら、シッカリ見て聞いて来いって。

職員は、それすら許してくれんからユウに救われた。
出所後には関係無くなる職員よりユウの意見のが大事よね。

それでも今の零那は、仮にユウがあかん言うても行く。
それくらいアパレルに執着して
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