空に太陽がある限り!
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<アレフガルドの平原−ラダトーム付近>
「うわ、眩しい!!」
ルビスの魔法でラダトーム近郊まで戻ってきたアルル一行。
諸悪の根元である大魔王ゾーマを倒した事により、闇の空間へ閉じこめられていたアレフガルドに、眩い太陽が輝いていた。
「えぇ…本当に眩しいですねリュカ。太陽とはこんなにも眩しい物なのですね」
神としての力が少しずつ戻ってきたルビスが、禍々しい邪気が消え去った世界を仰ぎ、嬉しそうにリュカへ話しかける。
とても可愛らしい笑顔で…
「ちょっとティミー!何でアナタが顔を赤くするの!?」
可愛いルビスの笑顔を見て、思わずティミーは顔を赤らめてしまった様だ。
勿論気に入らないのはアルルさん。
「アルル…それくらいは許してやれ!笑顔見て顔を赤くしている程度では絶対に浮気はせん!逆に笑顔で見つめ返す様になったら手遅れだ。もう既に愛人の2人は居るぞ!」
多分オルテガ流のフォローなのだろう…
「お父さんとティミーを一緒にしないでよ!私の彼氏は愛人なんか作らないわよ!そんなアホな事する男じゃないの!」
だが余計に怒らせる結果になった父親の台詞。
10年ぶりに再会した父親への反抗期なのか、同じベクトルで周囲を掻き乱す人物が増えた事への怒りなのか…
リュカとオルテガに対する当たりが強くなったアルルだ。
「アルル…お義父さんにそう言う言い方をするもんじゃないよ。折角10年ぶりに会えたのだから、もっと素直になった方がいいよ」
ヒステリックな彼女の頭を、ソッと優しく撫でながら父に甘える様に促すティミー。
「だ、だって………折角再会出来たのに…全然甘えさせてくれないんだもん………」
どうやらアルルは父親に甘えたかった様だが、妻にかまけて優しくしてくれないオルテガに拗ねていた様子。
それを的確に理解したティミー…どうやら腕を上げたらしい。
「おいおい…彼氏が居るのだから、俺になんか甘えるなよ。大好きな彼氏とベッタリシッポリ○○○○○○してろよ」
父親が年頃の娘に言う言葉ではないのだが、苦笑いをしながらトンデモない発言をし、太い左腕を伸ばしてアルルの頭をクシャクシャにしながら抱き締めた。
ラダトームが目前に見えているとは言え、フィールドで周囲を警戒する事もなくマッタリしている一行。
大魔王を倒し、世界が平和になった事を心から実感しているのだ。
「さて…何時までも此処でこうしている訳にもいきません。そろそろラダトームに行きませんか?」
全員がまったり感を堪能していると、ルビスが遠慮がちに帰還を促した。
「その事なんだけどさぁ…別にラダトームに行く必要って無くね?お天道様が出てきたのを見れば、大魔王は倒された事なんて一目瞭然じゃん!わざわざ報告す
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