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FAIRYTAIL転生伝 〜 黒き魔王は妖精と共に 〜
第四話『名乗り出る男と連れて行かれる緋色の少女』
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いたような顔をしたが、すぐに居住まいを正すと今度は探るような目で俺のことを見てくる。


「ほう?お前が今回の主犯か?」
「ああ。わかったらさっさと連れてきな」


挑発するような俺の言葉に、だが男は無反応。今度は俺から視線をはずし、他の仲間たちの顔を一人ずる見ていき、そして、


「この女だな」
「!!!」
「なっ!?」


男が犯人だと判断だとしたのは俺ではなく、俺の後ろで震えていたエルザだった。


「つれてけ」


男が神官の一人にそう指示すると、その神官はエルザの首根っこを掴んで連れて行こうとする。


ま、

「待て!俺が立案者だと言ってるだろう!!そいつは関係ない!!」

だが神官の男はそんな俺の言葉に何の反応も示さない。

さらに抗議の声を荒げようとするが、それをエルザが遮る。


「わ・・・・私は・・・・大丈夫・・。ぜんぜん平気だから」
「な、なにを言ってるんだエルザ・・・?」
「ユウト言ってくれたでしょ?ぜんぜん怖くないんだよ」


そこでエルザは無理矢理顔に笑みを浮かべた。体を恐怖で震えさせたまま浮かべるその笑みは誰の目から見ても強がりにしか見えない笑みだった。俺たちを心配させない、ただそれだけの笑みに・・・。


「ま、待てエルザ!!」
「エルザーーー!!!」
「大人しくしろぉ!!!」


エルザを取り返そうとする俺とジェラールを神官たちは力ずくで抑え込む。それを振り払おうと暴れる俺たち二人をあざ笑うように神官たちのリーダー格の男はこちらを笑みを浮かべながら口を開く。


「貴様らは三日間飯抜きだ。まあ懲罰房よりはましか。あははははははははははははははは!!」


俺たちは笑いながら去っていく男たちと連れて行かれるエルザを黙って見ていくしかなかった。



「エルザああああああああああああああああああああああ!!!!」


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