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雲は遠くて
29章 清原美咲 と 新井幸平 の デート (3)
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29章 清原美咲 と 新井幸平 の デート (3)

「そうなんだ。ぼくには、美咲さんのような、
ネガティブ(否定的 ・ 消極的)な気持ちって、
ほとんどないなあ。それが(いさ)み足となって、
失敗したりするんだろうけど。ははは」

「あなたは、何事にも、ポジティブ(積極的)なんだし、
オプティミズム(楽天的)なんだから、
どんな失敗をしても、それを教訓にできるし、
きっと、なんでも乗り越えてゆけるわよ」

「美咲さんに、そういわれると、すごくうれしいです。
元気が出ます」

「そうなんだ。わたしって、そんな、存在感あるのかな?
幸平くんには、わたしなんかよりも、
元気にしてくれる女の子が、いっぱいいても、
おかしくないのにね!」

「ははは。そうかもしれないですけどね。
ぼくには、自分でもよくわかりませんけど、
美咲さんに対する特別な思いがあるんですよ。
そんなわけで、ほかのどんな女の子でも、
ぼくの心の中にいる、美咲さんの代役というか、
美咲さんの()わりを、(つと)めることが
できないんですよ。
いまのところ、どんなに仲良くなっている
女の子でもね。あっはは」

「そうなんだ。幸くんも、はやく、そんな
(かな)わない恋なんかからは、
目が()めることを、私は願っているわ。
このままじゃ、まるで、(かな)しい恋の、
歌の世界みたいじゃないの!」

「それもそうですよね。そういえば、
美咲さんが おつきあいしているって
いっていた、清原法律事務所の、
岩田圭吾(いわたけいご)さんにお会いしましたよ。
とても思いやりのある、やさしい、すてきな方でした。
今回のモリカワさんとのM&A(買収、合併)では、
モリカワの顧問弁護士の清原法律事務所にも、
ご協力いただいて、交渉を進めてきたのですが、
何度も、岩田圭吾(いわたけいご)さんには
お世話いただいたんです。
岩田さん、ぼくよりもちょっと背も高いんですね」

「そうね、幸平くんより、2センチくらい高かったかしら」

美咲は、店の自家製の、しっとりとした チーズケーキを
おいしそうに(あじ)わいながら、
そういって、微笑(ほほえ)む。

「コーヒーも おいしいけど。チーズケーキの、
やわらかさとか、甘味って、絶品(ぜっぴん)よね」

「うん、すげー、うまいよね。そうか、2センチかあ・・・。
あと、ぼくも2センチ、()しかったな!
あと2センチあったら、美咲さんと、うまくいっていたかも!」

そのあと、ちょっと 会話に ()があいて、なぜか、
それが、とても おかしくなって、ふたりは声を出してわらった。

美咲と交際している、岩田圭吾(いわたけいご)は、
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