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雲は遠くて
25章 東京・FM の サテライト・スタジオ にて (1)
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ントロのアコースティック・ギターでは、
レッド・ツェッペリンの
天国への階段 (Stairway to Heaven)みたいな感じですし、

リズム・ギターの、切れのいい、
三連符(さんれんぷ)のカッティングでは、
ビートルズの オール・マイ・ラヴィング
(All My Loving)なんかを、つい 思い出しちゃいます。

アイ・フィール・トゥルー(I FEEL TRUE)は、
そんなロックの名曲を、引き継いでいるような、
それでいて、音も詩も、とても ポップで、
キャッチーで、現代的なんですけど…。

この点について、この曲の作詞・作曲をなさった、
川口信也(かわぐちしんや)さん、
やっぱり、ツェッペリンや ビートルズは、
意識なさったのですか?」

そういって、少し遠慮(えんりょ)がちな 表情(ひょうじょう)で、
渋谷陽治(しぶやようじ)は、信也をみた。

≪つづく≫
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