二十話 S(ランク)
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
きは仕方ないものだった。
『ねぇ、あのAクラスの子いったい何者?』
『さあ?美咲って言ってたよね…』
これは女子二人の会話の様だ。
ー
『Sランクとか… 聞いたことないし…』
『どんな能力なんだろ?』
他にも疑問の声がたくさんの上がっている。
『なんか顔もまあまあだし、頭良さそうだし、話しかけてみればー?』
肩を大きく叩きながら笑った。
『えーー? やだよ、なんか怖くない? 性格悪そうだし。』
『まあ確かに、話しかけずらいっていうか?』
ルームはこんな持ち話がひそひそと立ち回っていた。
・・・・
保険室。1階の職員室の隣にあるルームだ。
広翔と海波が保険室のドアを開けようとすると、
《失礼しました。》
その声が聞こえるとドアがガラッと開き、大きい体の男が出てきて鉢合わせになってしまった。
ドアの前で肩と肩が軽くぶつかった。
『あっ、すみません。』
っていうか貝木だった。
先輩だと思ったのか、さっきと違って謙虚な口調だった。
・・・
広翔は下を向いた貝木の顔を確認した。
「久しぶり。貝木。」
先に声を掛けたのは広翔の方だった。
・・・・・
『っえ? あれっ? えっ? 広翔? それに桐生じゃん。』
変な間と、びっくりした顔は思わず笑ってしまいそうだった。
やはり、入学時はわかってなかったようだ。
「覚えてるか? 本当に久しぶりかもな。」
広翔は笑った。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ