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雲は遠くて
21章 G ‐ ガールズ の レコーディング (3)
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が、すごく、甘美というか、ヒットするかもよ!」

どことなく、洗練(せんれん)された 紳士(しんし)の風格の、
島津悠太(しまづゆうた)が、
G ‐ ガールズのメンバーの全員に、そういって、わらった。

「悠太さんって、のせるのが、上手(じょうず)なんだもの!
でも、わたしたち、悠太さんのおかげで、自信を持って、
ここまで 来れたの かもしれないな」

そういうのは、バンド・リーダーの清原美樹(きよはらみき)だ。

「ここまで来れたのは、きみたちの強烈な個性のパワーが
あったからだよ。君たちの魅力で、ぼくも楽しかったもの!
きみたちは、ロックンロールの、天使のようだよ」

そういうと、悠太は、やさしく、微笑(ほほえ)んだ。

「うわー、うれしいわ!」
「うん、とても、感激しちゃう!」

と、声を大きくして、G ‐ ガールズの、5人の、
菊山香織(きくやまかおり)、大沢詩織(おおさわしおり )、
平沢奈美(ひらさわなみ)清原美樹(きよはらみき)
水島麻衣(みずしままい)たちは、大歓(おおよろこ)びする。

「おれも、来年は、アルバムを制作したいと思うので、
そのときは、ぜひ、悠太さんに、お願いしたいです」

美樹のとなりにすわる、松下陽斗(はると)が、
島津悠太(しまづゆうた)にそういった。

「陽斗さん、こちらこそ、よろしくお願います!
きっと、コンサートでの録音でも、スタジオ・ライブでも、
どちらにしても、すばらしい出来(でき)になりますよ。
ぜひ お(おまか)せください!」

≪つづく≫
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