暁 〜小説投稿サイト〜
雲は遠くて
14章 美樹と詩織のテネシー・ワルツ (3)
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ました。
それで、おれは、愛のキューピットの(やく)を、
引き受けたんですけどね。
詩織ちゃん、信也さんと、うまくいっているようですし、
おれとしては、つらいところもあるんでしょうけど、
これって、しょうがないことですよね!」

そういって、岡は、みんなに同意を求めるから、
みんなは、うんうん、と、うなずいたりする。

だから、おれは、男らしく、身を引きながら、
詩織ちゃんのしあわせを、
いまも、願っているわけなんですよ」

岡は、うつむき加減に、言葉を確かめるようにして、
そんな(はなし)を、()めくくった。

「岡くん、(えら)いわ。男らしいわよ」

菊山香織は、隣にいる岡の左肩を、
(はげ)ましをこめて、軽く、さすった。

「岡くんは、立派だと思うわ」と、美樹もいう。

「岡くんは、いまに、詩織ちゃんみたいな、
かわいい彼女が、絶対に(あらわ)れるわよ!」

岡と、同じ1年の、ベースギターの、平沢奈美も、
そういって、(はげ)ました。

≪つづく≫ 
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ