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雲は遠くて
1章 駅 (その2)
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間は十分あるんだし・・・」

「わかったよ。まあ、何事も簡単にはいかないよね。
おれもまたよく考えてみるよ」

 そういって、純と信也は手を(にぎ)りあった。

 純は切符(きっぷ)購入(こうにゅう)すると、改札口を
抜けて()(かえ)る。笑顔(えがお)で、信也に
(かる)く手を振(ふ)った。信也も笑顔で手を振る。

 そして、純はホームへ続く階段へと姿を消した。

≪つづく≫ 
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