暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
銃弾と砲撃
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の動きを止め――――――シオの右腕へと、吸い込まれていく。

「!」
「ナツの炎が……!」

ハッピーが驚いたように呟く。
炎を吸い込んでいながら、シオの腕には火傷も傷も全くない。
しゅるん、と炎を全て吸い込んだシオは、何事もなかったかのように右腕をナツに向けた。
小さく、囁くように呟く。




「“第四波動”」




――――――刹那。

「!危ねえハッピー!」
「ナツ!?うわあああ!」

ナツは後ろにいたハッピーを抱え、左へと跳んだ。
先ほどまでナツとハッピーがいた場所が、勢い良く()()()()()

「や、焼き焦げてるよナツ!何したの!?」
「オレは何もしてねーよ!アイツがっ!」

疑われ、ナツはビシッとシオを指さす。
指さされたシオはゆっくりとした動作で首を傾げると、唇を動かした。

「今のはー、警告ー、私にー、楯突くとー、いう事はー、こういうー、事ー」











魔法弾が飛ぶ。
それを回避し前を見据えると、背後から砲撃が放たれる。
背中合わせに立つ“巨蟹宮”クラッベと“人馬宮”フレシュは、唇を噛みしめた。

「フレシュ、どういう事かな?あの男…脇腹と左足に怪我してるはずなのに……」
「女の方も治癒系の魔法は使えないはず…なのに、何であんなに動けるの?」

ヒソヒソと囁くように会話する2人。
が、すぐに何かに気づいたように地を蹴って跳んだ。
それと同時に、魔法弾と砲撃が地面をへこませる。

「ヒルダ!」

一部血で赤く染まった白いジャージを纏うスバルが、エウリアレーを向ける。
2丁の銃が光り、解け合うように1つになり、銃身が長い銃へと変換した。連射可能な銃――――AK-48と呼ばれる種類――――を慣れた手つきで握り、パチンと指を鳴らす。
すると、スバルの両目に小さな魔法陣が展開し、黒い目がじんわりと金色の光を帯びる。
これは銃弾や矢の命中精度を上げる為の魔法。魔法学に長ける“オントス・オン”の召喚魔導士サルディアが、元々存在する似た魔法を自分なりに改造しスバルに教えてくれたもの。

「了解!」

黒いコートを纏うヒルダは、十字架を大きくした様な形の愛杖セルリヒュールの先に魔力を込めた。
先端の魔水晶(ラクリマ)が輝き、ヒルダは片手持ちから両手持ちへと変更する。
2人は言葉を紡ぐわけでもなく、アイコンタクトする訳でもなく、何の合図も無しに叫んだ。

「ブルーリベリオン!」
「ミーティアブレイカー!」

スバルが放ったのは、水の魔力を込めた魔法弾。本来単体用である弾を1度に沢山装填する事で、連射する。
ヒルダが放ったのは、流星(ミーティア)のようなスピードで駆ける
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