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2014年 05月 12日 (月) 10時 41分
▼タイトル
敗戦の弁
▼本文
 この物語は説明文に書いているとおり、主人公エリヤ・フィリップスが人生をやり直す物語です。それ以上でもそれ以下でもありません。前の人生の経験は今の人生をより良く生きようと願う動機、そして負の財産です。彼の視点は「より良く生きる」「目の前の仕事を精一杯頑張る」「目の前の相手にまじめに付き合う」から一歩も出ません。そして、彼の視野は凡人らしくきわめて狭いものです。自分と周囲の幸せしか考えていません。日常の営みを処理するのが手一杯で、未来には視線が及びません。不幸な未来を予感しても、ただ不安に脅えるか、目を逸らすか、目の前に山積する仕事に忙殺されるうちにどうでも良くなってしまうタイプです。

 そんなエリヤのキャラクター、エリヤの生きる社会、エリヤを取り巻く人間関係を七十話以上かけて念入りに説明してきたつもりでした。拙い文章故に伝わりにくい部分も多々あったことは認めます。「甘蜜柑の作品はこうだ」「エリヤはこういう人物だ」と納得いただける描き方ができず、「○○はこうあるべきだ」「なぜあるべき展開にならないのか」という不満を皆様に抱かせてしまう自分の力不足にただただ恥じ入るばかりです。

 しかしながら、どれだけ力を尽くしても、私がどういう話を書こうとしているのか、どういうテーマを持っているのかということへの御理解をなかなかいただけない現状に関しては、少々疲れを感じております。

 頭の中にあるプロットを文字に書き起こす作業は楽しいものですが、その楽しさがいつまで続くのか心許なくなってきました。仕事の合間の息抜き、というわけにはいかなくなってきています。最終話までのプロットをあらかじめ用意してから書き始めましたが、「このような話を書きたい」「キャラクターをこういうふうに動かしたい」という思いだけで継続することは想像以上に困難なようです。道楽でやっておりますので、書きたいものが書けなくなったと判断した時点で打ち切りということになるでしょう。方向転換して継続ということはいたしません。

 読み方は人それぞれですし、解釈も人の数だけあってしかるべきです。私のような未熟者であれば、批判や叱咤を賜るのもやむをえないでしょう。しかしながら、私も卑小な人間です。聖人君子とはいきません。自分が七十話以上かけて積み重ねてきたものをもう少し大切にして欲しいというわがままな気持ちを心の片隅に抱くことを許していただけたら幸いに思います。

 このようなことを言うのは文章を通じて人に何かを伝えようとする者にとって、敗北であるという私自身の考えから、つぶやきの題名を「敗戦の弁」とする次第です。
▼返信[返信する]

2014年 05月 12日 (月) 19時 05分
kosen
▼タイトル
敗戦の弁
▼本文(冒頭20文字)
作品を楽しく読まさせてもらっています。
...

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