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青竹さん
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2019年 01月 03日 (木) 17時 59分
▼タイトル
2277−1
▼本文
 アムロとの会話をした翌日、格納庫でMSの操縦訓練をする面々の様子を見ていると、クルー……この場合は避難民ではなく、ホワイトベースの運用に関わっている者は第2艦橋のオペレーションルームに集まるようにと放送が流れる。
 で、当然のように俺達もそっちに向かうのだが……その際、アムロは俺を強く睨み付けながら移動していった。
 やっぱり昨日の一件が気にくわなかったのだろう。

「どうしたんだよ、イザーク。あのアムロにあんなに睨み付けられて」

 俺の近くを通ろうとしたカイが、どこかからかうように言ってくる。
 元々アムロとは知り合いだったカイにしてみれば、内向的な性格をしているアムロに俺が睨み付けられるというのが、信じられなかったのだろう。

「昨日ちょっと言い争いをしてな。その関係だよ。……それより、俺達も遅れるとブライトに何を言われるか分からないから、さっさと行くぞ」
「分かってるよ。……ちなみに、そのブライトさんってのは、どんな人なんだ? 生憎と俺は話した事がないんだけど」
「だろうな」

 サイド7でのゴタゴタから今まで、それこそブライトは殆ど休む暇もないくらいに忙しかった筈だ。
 もっとも、ブライトはまだ士官候補生という立場……士官学校の生徒という立場でありながら、艦長代理を任されているのだ。
 少し話した限りでは、本人も生真面目な性格をしているし、間違いなく現状には強いプレッシャーを感じてるだろう。
 MSのパイロットを任された面々も同様に強いプレッシャーを感じてはいると思うが、ブライトの場合は艦長代理ということで、ホワイトベースにいる全員の命を預かっている形だ。
 だからこそ、余計にプレッシャーが強くなってしまうのだろう。

「取りあえず真面目な性格をしているのは間違いない。悪く言えば、融通が利かないって感じだけどな」

 第2艦橋に向かいながら、カイと話をする。
 ちなみに、予想外……非常に予想外な事に、カイはそれなりにパイロットとしては優秀だった為か、ガンキャノンの操縦はそれなりに出来るようになっていた。
 もっとも、それはあくまでも素人としてはという感じで、シャア……ではなくても、普通のジオン軍のMSパイロットと戦えば、勝つのは非常に難しいだろうが。
 とはいえ、ルナ・チタニウムの装甲があるので、向こうに撃破される可能性が少ないのは、不幸中の幸いだろう。
 少し離れた場所では、メリルが一緒に組むガンナーの女と一緒に話している様子が見える。
 意外な事に、それなりに仲良くやれているらしい。
 ともあれ、そんな感じで歩いていると、やがて目的地に到着する。
 部屋の中には俺が予想していたよりも多くの者が集まっており、第1艦橋ではなく、この部屋に集めた理由がよく分かる。
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