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『銀河英雄伝説〜悪夢編』への感想

投稿者:綾華
[2013年 11月 03日 22時 00分]

▼悪い点
へたれ過ぎだろう…

▼一言
見合い結婚でも、愛情がわくこともあるだろうから、別に不思議でないけど。もともと、アンネローゼは環境適応や状況判断は優れていると思う。でなければ、下町でのんだくれの父親と弟の面倒を見ながら主婦していたのに、何も知らないまま放り込まれた後宮で十年寵姫生活が出来るはずがない。もの凄く見えない努力をしたと思う。言質を取られない行動と言動とか、宮廷作法とか。余計な眼と耳がないと解っているぶん、ココア閣下の家では弟に対する言動も結構直裁的に諫めているし。それに、ココア閣下の所でも気配り、目配りは凄くしていたと思う。ココア閣下にしても、防犯じゃなく、出迎えの意味で玄関の灯りがついていて、家の中は居心地が良いように常に調えられていて、帰宅すれば食事と入浴の準備が出来ているというのは、母親が死んでから味わっていない『家庭』だろう。
 実際、料理の好き嫌いもあからさまという程ではないと思う。まあ、ピーマンとレバーが出れば、一瞬貌を顰めたかもしれないけど。でも、食べる速さとか、口元や表情を見ながら、これは気に入ったんだなとアンネローゼが察して、次はどういう味付けにしようといろいろ考えて作っていたのだろう。栄養をとるのではなく、ココア閣下に気に入って欲しいと作る料理は気遣いが籠もっていると解らない程、朴念仁でもあるまい。
まあ、金赤二人に関しては「いつまで私は不幸でいれば良いの?貴方達以外の人と幸せになることは許されないの?あの人の足を引っ張るなんて、私があの人と離婚した意味がないじゃない!」とアンネローゼに言われるまで気付かないんだろうなぁ。
頑張って再プロポーズして欲しい気はするけど、赤金の命乞いで再会とかだと、ある意味愁嘆場だよね。
政治・外交・経済で手一杯だから、面倒な社交界の仕切りは任せた、と言われる皇妃にアンネがなっても、ヴァレリーがなっても、彼女達にすれば悪夢だろうけど。

 



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