「冥王来訪」の感想


 
コメント
Sigmund Jähnはユルゲン・ベルンハルトのモデルですが? 
作者からの返信
作者からの返信
 
>Sigmund Jähn
 ジークムント・イェーン少将は、1954年生まれのユルゲンより大分年上ですからね。
ただモデルの一人としては影響しているでしょう。
 ユルゲンもテオドールもそうですが、キリスト教の信仰の犠牲になったローマ帝国の兵士の名前に由来します。
 ユルゲンという名前は、つい先日の4月23日に祝日のあった聖ゲオルギウスに由来し、その変化形である名前です。
 テオドールという名前は、聖テオドロスに由来し、ギリシア系の名前で、やがてテオドールに変化しました。
英語ではセオドアで、略称はテディですね。
あの有名なテディ・ベアは、米国第26代大統領セオドア・ルーズベルトに由来する名前です。

 聖ゲオルギウスは後に龍退治の聖人となり、旧ソ連圏で、黒海沿岸の国・グルジアの守護聖人
でもあります。
龍退治の聖人ですから、BETA退治の護国の騎士という意味合いもあって、内田先生は名付けたのでしょう。
聖ゲオルギウスは、棄教を迫られて、ローマ帝国軍に処刑されますが、そのエピソードも拾って、唯一の肉親であるアイリスディーナに殺されたのでしょう。
やもすると、アクスマン少佐は、聖ゲオルギウスの故事に引っ掛けて、敬虔なカトリック教徒であるアイリスディーナにそのような事をさせたのでしょう。
生きても地獄、死んでも地獄に行くように……

 テオドールが、祖国東ドイツを裏切ってキリスト教恭順派に行くエピソードも、ある意味、由来になった聖テオドロスのエピソードに引きつられているのもそういう背景があるからでしょう。