「冥王来訪」の感想


 
コメント
雄渾さんはポルトガル社会をどう思いますが? 
作者からの返信
作者からの返信
 
 小生はポルトガル語が出来ませんし、近代ポルトガル史もブラジル史も知りませんから、詳しいことは申せません。
一般論だけ述べます。
 ポルトガルは19世紀で没落した国です。
世界大戦中は中立の立場を取りましたが、それは英国海軍に対して海軍力が貧弱で強く出れないために、中立を取った面があります。
(これは同盟国よりのスペインも同じですね)
 サラザール政権時代は沿岸部の都市しか経済的な支援をしなかったせいで、今は沿岸部以外の過疎化が激しくて、ほとんどの地方都市や農村が寂れ切っていると聞き及んでいます。
1990年代にブラジルからの外人労働者を受け入れたりはしたそうですが、同じEU圏のフランスやドイツに出稼ぎに行った方が儲かるので、今はさっぱりだそうです。
 隣国スペインと違って経済発展したという話も聞かないですし、サラザール時代の影響で進学率や識字率も低かったはずです。
 君主政体だったら違ったのかなと思ったんですけど、王様が外国に逃げてしまったのが大きいですよね。
欧州の王室は、結構戦争のたびに外国に逃げるのが慣習になってますから、国民は気にはならないんでしょうけど、東洋人からすると非常に奇異な感じがしますね……
 それとも、欧州の貴族や民衆は、王様は飾りであって、自由に首を挿げ替えるという選挙王政の感覚が普通なのでしょうか。