「冥王来訪」の感想


 
コメント
流石ですマサキさまですね。シュミットの叔父さん登場には驚きました!ソ連は混沌な未来しか無さそうだ。 
作者からの返信
作者からの返信
 
ご感想有難う御座います。
>流石……マサキ……
木原マサキと言う人物はどんなことをしても自分の勝利をもぎ取る人間です。
仮に一対一の勝負を申し込まれても勝ち取る仕掛けをするのではないか……
些か古典的な展開になりましたが、小銃の薬室に装弾した銃弾を使う話にしました。
重大人物とのナイフや刀で戦う展開は重火器が発達した19世紀の小説でも一般的でした。


>シュミット
エーリッヒ・シュミットと言う人物は内田弘樹先生の原作小説と渡邊哲哉監督のアニメ版では大いに違います。
 小説版はシュタージ長官を謀殺した後、35歳で長官の地位に就く秀才で、核武装は東ドイツの事を考えての事でした。
原爆への忌避感を持つベアトリクスに謀殺されますが、ソ連の力を利用して東ドイツを掌握しようとしただけで、ソ連のスパイではありませんでした。
小説版だとアスクマンやベアトリクスと敵対関係にあります。
女だてらに少佐にまで上がったベアトリクスの事を面白く思っておらず、口汚くののしっていました。

 アニメ版は、グレゴリー・アンドロポフと言うKGB特務少尉でシュタージに早い時期から潜入し、組織を掌握していました。
アスクマンやベアトリクスとは表面上邪険な関係ではなく、むしろ好意的ですらありました。
ベアトリクスの事を信頼して居り、後継指名をしていた節もあります。
脇が甘い所があったのか5年の歳月をかけてベアトリクスにKGB工作員であることを暴露され、処刑されています。
 ソ連、東欧圏に在ってはスパイは裁判なしでの処刑が合法です。アニメ版のベアトリクスの取った行動は何ら非はありません。
今日のロシア連邦も同じです。

>シュミットの叔父
本作品のオリキャラは、政治家の場合は既に故人となった実在の人物をモチーフにしております。
(これは内田先生の原作小説でも同じような描写がありますので、原作小説の設定を尊重した形になります。
また吉田社長が関わった「メカ本」は設定が史実無視なので、内田先生は、すり合わせに苦労したのではないかと思っています。
 柴犬本編や外伝やでも史実とは相違する点が細かい所で多数ありますが、本作品ではあまり影響のない所は切り捨てました)

歴代KGB長官にシュミットの本名と同姓の方が居ります。
その方とシュミットを結び付けました。
二次創作でオリキャラが多数出てきますと、読者の立場として置いてきぼりになってしまうのではないか。
オリキャラを出す場合は極力姓名を記さず、原作キャラの親族関係や友好関係にある人物を出す等、工夫いたしました。

 無論マブラヴにはソ連関係者の原作キャラクターはいるのですが、柴犬時代では年齢が若く出せないのです。
名有りの人物で動かせそうなのは、ユルゲンのソ連時代の教官やラトロワ少佐、ブドミール・ロゴフスキー中佐ぐらいでしょうか……
そう言った意味もありまして、ソ連関係者はモブのオリキャラを多用しました。
 オリキャラはモブとはいえ使いやすいですが、読者は置いてきぼりにされるものです。
私自身が読者であった時、その事を強く痛感した出来事がありました。
なるべくそういう事を避けようと氏名を明らかにせず、役職名だけで人物を動かしました。
 近代史の独ソ関係を描くとなるとKGBの存在は切っても切れない者です。
どうしても登場させるしかないので頻度は増えましたが、果たして読者は納得してくれるであろうか。理解していただけるであろうか……
その様な考えからシュミットとKGB長官を親戚関係にするように設定しました。

(蛇足ですが、18禁版の方は全員原作キャラクターだけで回しています。その為か、世界観が非常に狭いお話になって居ります。
愛を語るのに政治はいらないので、それはそれで良いかなと考えて居ります)


>ソ連……未来
これは今後の展開をお待ちいただければ幸いです。

長文、失礼いたしました。