「グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)」の感想

田鰻
田鰻
 
良い点
単にポピー回かと思いきや、リュリュ回でした。
 
コメント
以前の兵士に酒を奢られ事件のときもそうでしたが、どうもリュリュはリュカさんのことを(少なくともきょうだいの間では一番)分かっていなさそうな気がします。
「オリビアを聴きながら…」ではありませんが、リュカさんの幻を愛している状態なのかな…と。
じゃなきゃこんな、リュカさんが嫌がることをするとは思えないのです。
リュカさんに怒られて凹んでいるようですが、リュカさんは怒ったというより悲しかったんじゃなかろうかと思いました。大好きな家族の一員が、家族の他の人のことを傷つけるような言動をするのは、家族を人一倍大切に思うリュカさんにとっては耐え難いことのような気がします。
最近はリューノはだいぶ良い子に成長してきましたし、マリーも最近頑張っているなあ、リュカさんが子供の教育に心血を注いだ成果が出つつあるかな…と思っていたでしょうに、リュカさんとしては失望したのではないかなと。

リュリュに対する呼称はかなり年下の妹たちから見て、「リュリュお姉様」じゃなくて「リュリュちゃん」なんですよね。
女王陛下だった頃を含め、気さくに話しかける感じだから身近に感じられる存在だからかな、と思っていましたが、姉として見られていない、という解釈も出来ますね…。
ピピン大臣からもリューノやマリーは「様」付けな中、リュリュだけ呼び捨てにされていましたし…もっともこれは当時の軍務大臣と近衛隊副隊長という立場からでしょうか。
ティミーが妹達から呼び捨てにされているのは…まあ彼の行動から仕方がない所ですね。


ポピーはその言動の内容の非常識さが前面に出てしまい誤解されがちですが、言葉の端々に家族愛が見え隠れしますね。
リュリュに対して取った言動も、外伝でのデボラ妊娠話でティミーをたしなめた話と同様、自身の非に気づき改めてもらうよう仕向けるためにあえて厳しい言動をとったのかな、と。
ポピーがティミー大好きというのは納得出来る気がします。原作でももちろんそうですが、ビアンカのおなかの中に居るときからラインハットに嫁ぐまでずっと一緒に居たわけですし。
コリンズは…まあ、彼なりに奥様を理解しようと努めてはいるのかな。

そういえばラングストンは以前はリュリュの上司(近衛隊の隊長と副隊長)でしたが、今は違うのでしたね。
リュリュがため口になったのはそういう背景もありそうなのはともかく、今回これだけ非難されている中で、出会ってから今までずっと一途に思われ続けているラングストンからこれだけ優しくされると、気持ちがそのまま向いてしまいそうな気がしますが…さあどうなるやら。
どんな風にリュリュが愚痴るのかも気になります。

リュリュの彼氏候補…
数話前に、愛情の裏返しでもしリュリュがリュカさんを幻滅したら勢いでホザックに嫁いでしまうというパターンもあるかな?とも思いましたが、そうすると文字通りリュカさんは娘を一人失うことになりますからね。
シスター・フレアなんか、今回の件も知ったら、そしてホザックに嫁いだりしたら、泣くだろうなあ…。 
作者からの返信
 
ご感想ありがとうございます。

その通り、リュリュがメインのエピソードでしたね。
恋は盲目と言いますけども、リュリュの場合は変態加減も相俟って度し難いほどに問題児化してます。
ポピーにしても、リュカの子の年長組としてティミーに足りない部分を補おうとし、他者から見たら非常識な言動になってますけども、あの娘の様な存在もこの非常識一家には必要だと私は思います。

リュリュの愚痴……
流石にリュカの事を悪く言わないだろうし、
今回の件では自分に非がある事も分かってるから、ポピーの事だって悪く言わないだろう。
じゃぁどんな愚痴になるのか。
う~ん……多分、ウルポンの事を責め立てるんだと思うなぁ。