「真・恋姫†無双 劉ヨウ伝」の感想

tukiyomi
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コメント
人材発掘に貪欲な主人公ですけど、確かに現時点でも冀州、楊州の州牧おまけに豫州、幽州、更には荊州にも影響力を伸ばそうとしていますので、そりゃあ優秀な人材はいくらあっても困ることはないですからねえ。
更に言えば、人材だけを集めるならば、妻である袁家門閥を使えば、潁川人脈を獲得できますけど、そうなるとただでさえ強大な袁家の影響力がとんでもないことになる(袁紹と袁術はまかり間違っても、その影響力を背景にして主人公に何かをするようには主体的にはしないでしょうけど、巨大な影響力って、当人ですら抑えられなくなることも多々ありますし)ので、妻選びもそうですけど、主人公そこら辺にもぬかりなく手を打っているんですよねえ。

それにしてもと思うのは、自業自得とはいえ、どうあがいても滅亡以外の選択肢しか残されていないサイボウの行動もさることながら(正直、最初の場面で袁術にちょっかい出すという時点で、全く意味のない行動ですし)、状況的に仕方がないとはいえ、サイ家の切り捨てへの影響力に悩みすぎた挙句、荊州牧として生き残れる道を捨ててしまった劉表の思い切りのなさですね。

部下が反乱を起こし、おまけに逆賊認定までされた以上、どうあがいても、当人自らがサイ一族を叩いて且つその責任を取る位までしないとどうにもならない状況だというのに(部下が狙ったのが、先々帝の信頼も厚い同族だから猶更)、都への召還をこれ幸いにと思って、自分への傷が最小限だと思っていますし。
「部下の不始末すらできないボンクラ」として、更迭且つ飼い殺しルート一直線にしか見えないんですけどねえ。 
作者からの返信
 
感想ありがとうございました。

> 更に言えば、人材だけを集めるならば、妻である袁家門閥を使えば、
> 潁川人脈を獲得できますけど、

仰る通り袁氏の力を借りすぎると将来主人公の権力を脅かす存在になり得ますからね。
後漢王朝なんてその典型ですし外戚の力が巨大すぎると政権運営に支障が出てくると思います。
それに主人公は前漢の名門ですから、後漢の名門である袁氏人脈を重用せざるおえない状況を作ると
争いの火種を作る可能性もあるかなと思います。

> 巨大な影響力って、当人ですら抑えられなくなることも多々ありますし)ので、

主人公が権力を得れば得るほど袁氏の一門に連なる人間達は主人公に接近してきて
補佐する立場に滑り込もうと考えるのが普通ですからね。
そうなると主人公は自分のやりたいように政策を実行できなくなるのでないかと思います。
主人公としては来るべき時までに人材を在野から集め固めたいと思っているでしょうね。
汝南袁氏は百年にわたり権門を維持できたのも
時流を読み、その時々の外戚にすり寄って権力を得てきたからですしね。

> 状況的に仕方がないとはいえ、サイ家の切り捨てへの影響力に悩みすぎた挙句、
> 荊州牧として生き残れる道を捨ててしまった劉表の思い切りのなさですね。

史実の劉表は優秀な政治家ではあるんですが、事態の変化を見抜けず猜疑心が強く決断力のない人物と記されている人なので、なるようになった感じがします。