「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(新版)」の感想

tukiyomi
tukiyomi
 
コメント
更新お疲れ様です。

どうしても物事には得る面と失う面がありますからねえ。
ヤンの場合は「如何にして犠牲を少なくして勝利を得るか」が至上命題となっており、作者様も指摘されるように、それを効率的に且つ徹底しているからこそ『不敗の名将』たりえるのですが、一方で、軍事的勝利を追求する弊害として、今回アブダラ副司令が激怒するように、エル・ファシルの経済に長期間にわたる悪影響を及ぼすと言った事象も出ることになりますし。

勿論、ヤンもそれを好き好んでした訳ではないでしょうが、ヤンの欠点である「他人に対して無頓着すぎる」姿勢が、結果的に、ヤンに対して敵意を持つ人間を増やすことになりますし。
「半数が味方になってくれれば大したものさ」という原作での彼の発言も、諦めというよりも単なる開き直りでしかないですからねえ。

後、よくよく考えると、ヤンって自分が原因で挫折をしたって描写はないんですよねえ。だからこそ「挫折による痛み」というのを理解できないのかもしれないですねえ。まあ単純な解釈かもしれませんが、そう考えた場合、ヤンがエリートに関して無頓着な行動をとり続けたのも、むべなるかなと。
 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。

提督というのは何をやってもどこかしらから恨まれるんですよ。何の弊害もない勝利はありません。ヤンがむやみに敵意を煽っているのは事実ですが。