「高校生エレクトローター」の感想

くろぽんPi
くろぽんPi
 
良い点
こんにちは! はじめまして。

まずは感想依頼いただきありがとうございます!

感想請負人のくろぽんPiです!

今回読ませてもらった小説は、このあと感想をもう少しまとめた形で、様々に
分析もさらに含めた上で、うちのブログで紹介させてもらうつもりです。
それは困る、という場合は、あらかじめご返答いただけますでしょうか。
では、感想いきます!



設定を綿密に練り上げようとする努力が見られます。
超能力という特殊な能力を持つ人間とそれを背景とした世界観、世界情勢などを
創り上げようとしている中で、学校という『機関』を通して垣間見せようとしている
のは、わりと分かりやすかったように思います。
高校生の視点から見る超能力者の社会というのが、よく見えます。
また、社会が偏重するものを学力を転じて能力としたものの、結局は現実の社会と
地続きな分は、なかなか皮肉が利いてて面白いです。
超能力というこれまでにない人間の能力を科学でもって、一般的な『技術』に
昇華し、一般社会の中でごく普通に利用されているものの、かといって人間が
相変わらず『技術』に振り回されている様子も、なかなかリアリティがあるように
思います。
ただ、時速180キロも出ているモノレールで、人は慣性の法則で吹っ飛ばされたり
しない理由とか、もうちょっと説明して欲しかったですね。
主人公と姉の掛け合いも、テンポよく進んでいて読みやすいです。
いっきに読ませていただきましたが、これから展開が深まっていく様子ですね。
タイトルからして学園モノで、中身を読むにラブコメですが、2年前の事件など
伏線を見たりするに、けっこうシリアスな展開もありそうですね。
残念なのは、他の方も指摘されていますが、誤字脱字が多いことです。
それから、

『そして2025年9月1日、21年間に渡り証明不可能と言われていた現象を
証明したのが貝塚明彦という天才研究者が証明したのである』

のように、証明したのが???という研究者が証明したのである、というように
一文の中で同じ言葉が繰り返されていて、文章としておかしい部分もいくつか
あります。
あと、これは個人的な意見なんですが、超能力というのは、単に『超能力』と
いってしまうよりも、この時代、技術の一部として昇華した以上、それに
見合った呼び方があってもよかったかな、と思います。
超能力というのは、ある種、フィクションの用語ですから。
科学技術を信奉する技術者には、あまり馴染みがないように思いますね。
僕なら超能力とは言わず、『破洸』(はこう)とか呼ばせているかもしれません。
破壊の『破』に『洸』ですね。
僕も超能力というか、異能力モノを前に書いたことがあったんですが、その際の
設定ではこう呼んでいました(笑)
このセカイの物理法則を根本的に捻じ曲げるか、破する光(能力者によって
力を発現させる際に、様々な光を放つため)と書いて『破洸』。
事象変異放射機関【破洸】でしたかね(笑)
あと、超能力というのが千差万別、人それぞれに個性のごとく、様々ある
としてもテレキネシス、サイコキネシス、パイロキネシス(……はなかったかな)
モノを動かす、透視する、念話する等々の能力はよく小説の世界では見ます。
それだけに、読者からしてみれば、それほど意外性のある設定ではないんです。
超能力が、社会に浸透している設定であるなら、このくらいの能力はむしろ、
読者側からしてみれば、平凡とさえ受け取れるでしょう。
逆にこれらの能力を活かしたストーリー展開で、ぐいぐい読者を引っ張るか、
あるいは、能力そのものの奇抜さで引っ張るか、といったところだと思います。
今までにない斬新な能力は、それだけで読者の興味を引きます。
もしくは、無制限に能力を使えるのではなく、ある条件下ではまったくといって
いいほど、使えない。逆にある条件下になると能力が進化して、まったく別の
能力が発現する、だとか。
そうですね。
例えば、こんな能力なんかどうでしょう。

古代図書館に眠る禁忌(アルテマ・ウェポン)
本が好きな登場人物がいて、本を読めば読むほど、あらゆる知識が一瞬で頭の
中に記憶され、そこにある知識を組み合わせて、その場にある材料で武器を
すぐさま作りあげて戦うことができる能力。
ただの石鹸も彼女が手にすると、次の瞬間には爆弾となる。
「石鹸だってバクダンになるんだから! 本に書いてあるんだから! 
ハーブ入りが一番凶悪だよ!」


謎爆はディナーのあとで(ディナーボム)
何を作っても、どう作っても、彼女が作る料理は、ある一定の確率で食べると
爆発してしまう。彼女を愛する男性は、彼女の手料理を常にロシアンルーレット
のように命がけで食べる運命。
「どう? おいしい? だいじょうぶ。栄養満点(火薬十分)にしといたから!」


神宿る機人の魂(デウス・エクス・マキナ)
最初は、みかん箱をガムテープでつなぎ合わせ、教室の掃除道具入れにあった
ホウキや塵取りを差し込んで、人型にした顔に「へのへのもへじ」と書かれた
出来の悪い人形だった。みかん箱の顔の部分に設置された単純な電子回路
で主人の簡単な命令に従うことが出来る程度だった。
お茶くみ、コピー、肩もみなど、ほぼ、そのへんの中小企業のOLのような
性能。
当然、あっけなく何度も敵に倒されるものの、そのたび、主人の超能力に
よって自動的に復活。どういうわけか復活するたびに、高度なアンドロイドへ
と頼みもしないのに勝手に進化していき、最終的には、
某アーノルド・シュワ●ツネッガー主演ターミネーター級の性能を持つ
人工知能搭載型戦闘AIを持つロボットへと発展していく。
破壊されても破壊されても、その都度勝手に復活し、またその都度
バージョンアップしていく。
能力者は、機械にまったく強くない上に、望んでいるわけでもないにも
関わらず、無意識のうちにロボットは高度に進化する。
ある条件で、有人型巨大人型ロボットになり、まるでガンダ●のようになる。
一度だけエヴァン●リオンのように暴走し、学校が壊滅状態に陥ったことが
あるが、ぎりぎりのところで自衛隊の全戦力を投入した決死の作戦により、
沈静化。現在に至る。
なお、自衛隊による沈静作戦における被害は、死傷者合わせて
3428万7256名に及ぶ。
死者が出なかったのは、暴走状態にもかかわらず、主人に厳重に
禁止されていたため。

とまあ、つい調子に乗っていろいろ書いてしまいましたが、キャラクターを
立たせていく上で、超能力があるというのは、ひとつ特徴として優位です。
読者へのアピール力も高いので、この設定をどんどん活用していくのがいい
と思うのですが、先ほどもいったとおり、あくまで超能力をストーリーを
動かすためのギミックとして捉えるなら、そこまでこだわる必要もないかも
しれません。
ただ、その場合には、とことん練り上げたストーリーで読者を引っ張る
必要がありますね。
冒頭の2年前の事件は、わりと気になるところですが、僕ならこの2年前の
事件の伏線を今よりもっとガンガン張り巡らせていきますね。
その上で、核心部分は、まだまだ隠して生きますが、興味を引っ張る上では
いま少し現状では弱い気がします。といっても、まだまだこれからの展開
だと思うのですが。
2年前の事件については、物語の核心部分に触れてくることだと思うの
ですが、それが表現される際に、登場人物の心理描写が、もう少し欲しい
ところです。

さて、いろいろ書きましたが、これからどんどん膨れる要素満載なので、
この先も楽しみにしております!
今のところ、物語が完結していないので、ここまでの感想になるのですが、
またよければご依頼くださいませ!

このたびは、感想依頼いただきありがとうございました!。


 
 
作者からの返信
 
長文の感想ありがとうございました!!
慣性の法則のところまで気にできてませんでした。細かい部分まで見てくて本当に嬉しいです!!
感想依頼を出して正解でした!!
本当にありがとうございました!