「碁神」の感想


 
悪い点
主人公の成長物語をはしょらざるをえなかったんでしょうけど、碁はライバルがいて勝ったり負けたりして、むずかしいところをアイディアや勉強や研究の成果が出てうまく打てて、ライバルをこえていくところが楽しいんだと思います。いくら弱い人をやっつけまくっても普通それであんまり強くなったりはしません。
8年間負けなしというのは、かなり異常な性格と言えます。普通は弱い者いじめがそんなにつづけられないと思いますけど。
 
コメント
全然ひとことではありませんけど・・・
今世界の囲碁のホットスポットは中国の都市リーグです。
ヒカ碁で塔矢名人が北京チームと契約したと言うあれです。
都市ごとに(北京には複数のチームがあります)4人の選手からなるチームをつくり、春と秋にリーグ戦をたたかわせて下位2チームが2部リーグに落ちるサッカーのような入れ替え方式で、1部リーグが甲級、2部が乙級、3部が丙級です。
一昨年日中友好40周年を記念して日本から本因坊戦10連覇の実績を誇る趙治勲を大将に若手3人とチームをつくり2部リーグに参加しましたが15チーム中ブービー(1つも勝てず)で3部におちました。去年は若手のみのチームでたたかいましたが、ほとんど勝てませんでした。
韓国のトップ棋士も勝てば賞金、負ければタダ、チームが優勝したら特別ボーナスという契約で大勢出場しています。
中国都市リーグは最新の布石と定石の研究を発揮する場所です。一時大流行した作戦が対策が立てられ全く打たれなくなるのは日本の将棋界と似たようなものです。
日本囲碁は今世界のトップについていけていません。日本のタイトル戦で打たれた新型が実は中国都市リーグで打たれた布石ということがよくあります。
ヒカ碁で名人が中国都市リーグに参加というのは時代の先を見通したすごいストーリーでした。当時は中国ではなくて、まだ韓国が世界のトップで、日本は中国にならなんとか勝てる状況だったからです。
ヒカルと和谷くん、越智くんは伊角さんと一緒に中国にいって武者修行すべきだったのです。
そんなわけで今囲碁の新しい作戦は中国都市リーグから生まれています。ですから中国都市リーグの記譜を徹底的に研究しなければなりません。 
作者からの返信
 
ご意見ありがとうございます!
プロローグにある通り、主人公は負けまくっています。
天才的な才能を持っているという設定の前提はありますが、囲碁関連書物を読み漁っただけの初心者な状態からたくさん負けて強くなり、プロやアマチュアの高段者もいるような上級者向けサイトでも散々鍛えられて強くなりました。
そして実力がついたころに、美鶴君に出会い、ライバルとなって競い合ってきたという流れです。
8年間負け無しな設定も説明すると長いですが美鶴と言うライバルの存在が大きいです。
本文中にもある通り、基本的にSi-Naは対局申込みをしません。
力試しにSi-Naに対局申込みをしてくる中から戦績や過去の経験から強い相手を選んで戦っているので性格が悪いということにはならないと思います。
わざと弱い相手と戦って弱い物いじめをしてもむなしいだけですし、椎名先生は囲碁が好きなのでそういったことはつまらないでしょう。

囲碁界の貴重な情報ありがとうございます!
本作品は異世界物なので韓国や中国が存在するかも未定ですが、もし出す場合は是非参考にさせて頂きたいと思います!
やっぱりヒカ碁は凄いですね((==*